著者 : 友廣純
自分らしくいるために嘘をついた。それは、許されない罪なのか。アメリカ南部、肌の色の薄い黒人ばかりが住む小さな町。自由をもとめて、16歳の双子は都会をめざした。より多くを望んだ姉のデジレーは、失意のうちに都会を離れ、みなが自分を知る故郷に帰った。妹のステラは、その何年も前に、デジレーのもとから姿を消していた。いまは、誰も自分を知らない場所で、裕福に暮らしているという。白人になりすまして。いつもいっしょだった、よく似た2人は、分断された世界に生きる。だが、切れたように見えたつながりが、ふいに彼女たちの人生を揺さぶる。人種、貧富、性差ー社会の束縛のなかで、懸命に生きる女性たちを描く感動長篇。
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。
南極の氷中で発見された、ナチス潜水艦と「アトランティス」の遺跡。それが事件の始まりだった…。対テロ組織工作員デヴィッドは、世界的企業を隠れ蓑にしたテロ組織イマリを調査するうちに、疫病で人口を激減させ、人類の次の進化を強制的に引き起こそうとする計画の存在を知る。何者かから送られた暗号には南極、ジブラルタル、ロズウェルの地名が記されていたがー個人出版発、驚異のSFベストセラー三部作開幕!
遺伝子治療の研究者ケイトは、五千年の歴史をもつ秘密組織イマリに狙われ、デヴィッドに助けられる。どうやら彼女の研究がイマリのテロ計画の鍵らしい。二人は計画阻止のためイマリの研究所へ潜入し、「ベル」装置による疫病発生の現場を目撃する。チベットの寺院で、ジブラルタルの海底トンネルで、謎を追う彼らに明かされていく、時空すら操るアトランティス人の正体とは!?衝撃のSFアドベンチャー。