小説むすび | 著者 : 古内一絵

著者 : 古内一絵

風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

出版社

小学館

発売日

2025年2月28日 発売

人気シリーズ最終章!戦いの舞台は世界へ! 女性ジョッキーとして、かねてからの大きな願いを叶えた芦原瑞穂。 それは、夢だった中央競馬の最高格付けG1レース・チャンピオンズカップを制したこと。宿願を果たした瑞穂だったが、馬を、居場所を、厩舎を護るため、勝利に浸っている時間はなかった。日々はめまぐるしく過ぎ、次の大きな挑戦が目前に迫ってくる。それは、「ドバイワールドカップ」。メイダン競馬場で熱狂の中行われるレースから、昨年チャンピオンズカップを勝った名馬フィッシュアイズが招待されたのだ。「次世代を担う人になれ」・・・・・・。かつて瑞穂が、調教師の光司に言われた言葉。その言葉を胸に、渾身の熱意を込めていざレースに挑む瑞穂を始め、馬主や調教師、牧場主や厩務員などのスタッフたち。ライバルでもあり、同志でもある日本からの参戦者たち。そして、日本からそれぞれの想いを込めてレースを見守る人々。 多くの人の熱い心をのせて、華々しく火蓋を切ったレースの結果は。 そしてフィッシュアイズはレース後にどのような運命を歩むことになるのか。 一丸となった愛すべき緑川厩舎の面々の挑戦は、まだまだ続く。 己との闘いは、どこまでもどこまでも。 【編集担当からのおすすめ情報】 ドラマ化(主演:平手友梨奈)もされた大人気小説『風の向こうへ駆け抜けろ』の刊行から約11年。愛すべき緑川厩舎のメンバーたちは、今でも日々挑戦を続けています。皆、それぞれに悩みながら、苦しみながら、それでも前を向いて成長を続けています。そんな大人気シリーズも、今回が最終章。締めくくりの戦いの舞台は、華やかなドバイ。古内さんが実際にドバイまで渡り、すみずみまで取材したリアリティが小説のあちこちに生きています。 このドバイワールドカップへの挑戦は、オリジナルとなる第一弾が発表された頃から著者・古内一絵さんの構想にありました。「私の中では、この作品は三部作なんです」と熱く語っていた日から12年近い月日が経ったことになります。瑞穂と共に、古内さんの思いも叶いました。 そして、今回、注目していただきたいのがこの作品の帯コメントです。著者・古内さんのたっての希望で、北上次郎さんのかつての言葉を引用させていただきました。2014年にこの小説が刊行された際、『本の雑誌』2月号にて、北上次郎さんが『風の向こうへ駆け抜けろ』を大絶賛してくださったのです。「この小説を北上次郎さんに読んでいただき、書評をいただくのが私の夢でした」ととても喜ばれていたことを今も鮮やかに覚えています。瑞穂と共に叶った夢・パート2でした。 第一弾が刊行された頃から11年も経ち、世の中も競馬事情もだいぶ変わりました。現在では、多くの女性騎手が中央でも地方でも活躍されています。瑞穂が挑戦を続けるように、より多くの女性騎手が活躍することを楽しみにしています。そして、この作品がより多くの方々の心を励まして、明日への活力となりますように。 【目次】 1 流星 2 真意 3 覚悟 4 再会 5 重責 6 新入 7 別離 8 検疫 9 迪拜 10 調教 11 記念 12 追切 13 会合 14 会見 15 宴席 16 祭典 17 血統 19 欣持 20 誕生

赤道 星降る夜赤道 星降る夜

出版社

小学館

発売日

2018年8月7日 発売

真実から生まれた、命の重さを問う人間賛歌 ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希(27歳)は発作的に飛び降り自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。 そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の記憶。将校でも戦闘機乗りでもない大多数を占めた一般兵士の彼らの戦死とは、飢えや伝染病で命を落とす悲惨なものだった。 やがて一行は赤道の街に到着。そこには、この旅に祖父が託した本当の目的が隠されていた。今まで決して口にすることのなかった、「知られざる謀略事件」とは・・・・。そして、そこに隠された,祖父の過去にまつわる真実とは・・・・・。 【編集担当からのおすすめ情報】 おそらく日本国内ではほとんど知られていない、終戦間近の時期インドネシアで実際に起こった「ポンティアナック事件」がモチーフとなっています。この事件は日本ではほとんど知られていませんが、現地では今も毎年慰霊祭が行われ、忘れられることはありません。それは、決して遠い記憶ではありません。 戦争時は軍隊、現代はブラック企業、有名大学の体育会まで。名前と質こそ違えど、現代も昔も一部上層部の私利私欲のために犠牲になり、苦しむ人々はたくさん存在します。著者の力強い筆に救われ、励まされる方も多数いらっしゃると思います。 こんな時代だからこそ、10代の高校生から戦争を経験された年輩の方々まで、現代を生きる多くの方に是非読んでいただきたい、人間賛歌。 読後は爽やかで、明日を生きる力が湧いてくる小説です。 インドネシアとの国交樹立60周年の今年の夏に、満を持しての文庫化です。

風の向こうへ駆け抜けろ風の向こうへ駆け抜けろ

出版社

小学館

発売日

2017年7月6日 発売

爽涙!スポーツ小説の大傑作、待望の文庫化 芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。 弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…? 偏見、セクハラ、虐待、裏切り、老い…。様々な理由から心に傷を抱え、人生をあきらめかけている人間達の起死回生ストーリー。人は何歳からでも成長できる、そして人生はやり直せる。すべての方々に読んでいただきたい、人生への応援歌となる1冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 単行本として刊行されてから、競馬ファンにも競馬に興味がない方からも熱い支持を受けたスポーツエンタメ小説です。もともと乗馬が趣味で馬が大好きな著者がみっちりと一年間かけて取材したからこそ可能になった臨場感溢れる競馬描写、馬好きだからこそ書ける馬への愛情溢れる目線…。 この本が刊行された翌年、彗星のように登場した人気女性騎手、藤田菜七子さんも、この本を大絶賛してくれています。オビコメントだけでなく、彼女だからこそ語れる特別インタビュー「私にとって大切な一冊」にもご注目ください。藤田菜七子さんの言葉を借りれば「この本を読んだ人はみんな勇気が湧いてきて、元気になれる」一冊です。 読後の圧倒的爽快感を是非体感してみてください。 小説の力を感じるはずです。 プロローグ 4 1 卒業 7 2 出発 19 3 厩舎 31 4 追憶 54 5 初戦 71 6 特別 86 7 秘密 100 8 真相 120 9 苦戦 138 10 決意 152 11 運命 173 12 夜空 188 13 調教 196 14 能試 213 15 認定 232 16 遠征 251 17 女王 275 18 反動 294 19 傷痕 318 20 挑戦 343 21 桜花 380 エピローグ 403 私にとって大切な小説 藤田菜七子 407

蒼のファンファーレ蒼のファンファーレ

出版社

小学館

発売日

2017年6月29日 発売

爽やかな涙を呼ぶスポーツエンタメ決定版! 「藻屑の漂流先」と揶揄されていた緑川厩舎のメンバー達。 廃業寸前だった彼らが、芦原瑞穂という女性騎手の真摯な姿勢と情熱で生まれ変わり、G1の桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。 場違いな超良血馬がやってくる。馬主はマスメディアでも有名な風水師。 何もかも謎めいている彼は、厩舎を立て直すきっかけとなった馬(フィッシュアイズ)との勝負を望んでくる。その狙いとは・・・・。 母との関係に揺れる誠、初めての恋愛感情に戸惑う瑞穂、昔の恋人と出会ってしまう光司・・・。 様々な出来事、思いを乗り越えて、再び心が一つになった厩舎のメンバー達。目指すのは、再び、G1。チャンピオンズカップ。 心に傷を抱えたはみ出し者たちが再び一丸となって臨む、大きな大きな夢の行方は・・・? 【編集担当からのおすすめ情報】 お待たせいたしました!愛すべき緑川厩舎のメンバーが戻ってきました。前編となる小説「風の向こうへ駆け抜けろ」は、馬好き、競馬好きの方々はもちろん、多くの方から応援していただいた一冊となりました。おかげさまで、この「蒼のファンファーレ」は、JRA発行の「優駿」誌上にて、13回連載させていただくことになり、好評を博しました。「この小説が大好きだったんです」という声をいまだにいただき、秋には「風の向こうへ駆け抜けろ」のNHKラジオドラマ化も決まりました。 現在大人気の藤田菜七子騎手も愛読者の一人。今回、この「蒼のファンファーレ」オビコメントと、同時文庫化する「風の向こうへ駆け抜けろ」巻末では「私にとって大切な小説」という特別寄稿をくださっています。 心に傷を抱えながらも前を向くはみ出し者達の絆と冒険を、どうぞご堪能ください。そして、一緒に闘い、笑い、涙してください。きっと明日を生きる勇気がわいてくるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします。 目次 プロローグ 4 1 厩舎 6 2 予言 20 3 新馬 28 4 予兆 40 5 食卓 50 6 電話 62 7 麗人 73 8 会見 87 9 血統 100 10 過去 121 11 自覚 134 12 牽制 143 13 不在 153 14 誓い 165 15 落涙 186 16 京都 197 17 岐路 208 18 誘い 225 19 伏兵 230 20 中京 241 21 発声 257 22 G1 264 23 好敵 286 エピローグ 303

痛みの道標痛みの道標

出版社

小学館

発売日

2015年7月23日 発売

戦後70年、命の重さを問う渾身の人間賛歌 ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希(27歳)は発作的に飛び降り自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。 そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の記憶。将校でも戦闘機乗りでもない大多数を占めた一般兵士の彼らの戦死とは、飢えや伝染病で命を落とす悲惨なものだった。 やがて一行は赤道の街に到着。そこには、この旅に祖父が託した本当の目的が隠されていた。今まで決して口にすることのなかった、「知られざる謀略事件」とは・・・・。そして、そこに隠された,祖父の過去にまつわる真実とは・・・・・。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者が過去の資料を調べ尽くし、実際にインドネシアのカリマンタン島に足を運び取材し尽くし、一年半まるまるこの一冊の執筆に費やして挑戦した、渾身のエンタメ反戦小説です。おそらく日本国内ではほとんど知られていない事件をモチーフに描かれた人間ドラマです。この事件は日本ではほとんど知られていませんが、現地では今も毎年慰霊祭が行われ、忘れられることはありません。それは、決して遠い記憶ではありません。 戦争時は軍隊、現代はブラック企業。名前と質こそ違えど、現代も昔も一部の私利私欲のために犠牲になり、苦しむ人々はたくさん存在します。著者の力強い筆に救われ、励まされる方も多数いらっしゃると思います。こんな時代だからこそ、10代の高校生から戦争を経験された年輩の方々まで、現代を生きる多くの方に是非読んでいただきたい、人間賛歌。読後は爽やかで明日を生きる力が湧いてくる小説です。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP