著者 : 吉田絵美
凶悪なセイント・デインの次なるターゲットはヴィーロックス。そこでは現実を捨た人々が、夢と幻想の理想天国バーチャル世界へと逃げ込んでいた。人間の愚かさを利用した悪の企みに、ボビーはどう立ち向かうーー?
悪の化身セイント・デインを追って、〈第一地球〉にやってきたボビーとスペイダー。そこは1937年のニューヨーク・シティーところが着いた途端、まるで映画のようなギャングに命を狙われ、大切な指輪を盗られてしまう。窮地を救ってくれたのは第一地球のトラベラー、ガンニィ。彼は亡きプレスの仲間だった。セイント・デインはここでどんな悪を企んでいるのか?やがてボビーは「戦争」という恐るべき歴史を思い出す。予感は的中、激しいギャングの抗争から、戦争の影がみるみる迫りくる。そしてセイント・デインの恐ろしい姿もー。「今ある命を救うか、未来の命を救うか」ボビーたちは、歴史を変えるかもしれない究極の選択を迫られる。どちらが正しいかは、わからない。ただ自分を、信じるのみ。これまで以上のスリルと興奮が満載!待望の第三巻。
家族を失い、住みなれた“第二地球”から離れ、異次元世界に連れてこられたボビー。課せられた使命は、“トラベラー”-全部で10ある世界の存在を、凶悪な魔の化身セイント・デインから守ること。14歳のバスケ少年にとって、そんな大義は恐怖以外の何ものでもなかったけれど、迫りくる敵から逃げてもはじまらない。何もしなければ、いつかすべてが滅ぼされてしまうのだ。唯一頼れるプレスおじさんとともに、ボビーは敵を追って次なる新しい世界へと足を踏み入れた。そこは“クローラル”、大海に浮かぶ巨大な人工都市。新しい友と出会い、明るい気持ちになったのもつかの間、セイント・デインの恐ろしい計画がふたたび開始される。やがて戦いの舞台は海に沈んだ伝説をもつ、幻の都市ファーへ!息もつけない展開が待つ、波乱の第2巻。
大好きなコートニィとキスをしたその日、14歳のボビーは普通の少年からタイム・トラベラーになった。時空を越え、広大な異次元空間を縦横無尽に駆け回り、人類の未来を守るためボビーは目覚め、戦いに挑んでゆく。