著者 : 吉田誠一
事件当夜は雨事件当夜は雨
土砂降りの雨の夜、果樹園主を訪れたその男は「おまえには50ドルの貸しがある」と言い放つや、銃を発砲した! 霧の中を手探りするように手がかりを求めるフェローズ署長。試行錯誤の末に彼が見いだした、犯人の恐るべき正体とは? 警察の捜査活動を緻密に描きつつ、本格推理の醍醐味を満喫させる、巨匠ウォーの代表作。
深夜の密使深夜の密使
時に1670年5月、チャールズ2世が英国に帰還して10日後のこと、郷紳ロデリック・キンズミアは遺産請求の件でロンドンに上った。ヨーク・ハウスでバッキンガム公にお目見得のつもりが、一人の竜騎兵の隊長にからまれ、これがもとで殺人事件、はては国家的陰謀に巻き込まれてしまう。見そめた美人女優との逢瀬もままならぬうち、英国国王からフランスに密書を運ぶ役目を仰せつかった彼を待ち受けるものは何か?そして殺人者の正体は?カー,十八番の歴史物。
ソーラー・ポンズの事件簿ソーラー・ポンズの事件簿
シャーロック・ホームズを模して書かれた贋作と、偽作の類は、天文学的な数字に上っている。中でもダーレスの創造したソーラー・ポンズは“プレイド街のシャーロック・ホームズ”といわれるほど生き写しのキャラクターだった。その全七十編の作品中から、「アルミの松葉杖」「ファヴァシャム教授の失踪」等、聖典中の“語られざる物語”を取り上げた短編など十三編を収録した。
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