著者 : 呱々唄七つ
マルティーヌのもとに新たなイケメン登場!? またまた料理を開発したり、チート魔法で貯水槽を作ったりと大忙しの第二巻!
公爵騎士のレオンと結婚した、軍医フィーネ。 レオンの不器用ながらも深い愛情に、 彼女は幸せな結婚生活を送っていた。 ある日、フィーネは、 レオンの代わりに、彼の弟サイラスに届け物をすることになる。 王都で娘と二人で暮らしているサイラスは、 医学の研究者でもあり、フィーネにとっても学ぶべき存在だ。 だが、フィーネがサイラスのもとを訪れたところ、 彼の娘アネットは、感情を見せなかったり、ときおり苦しんだりと、 なにか事情を抱えているらしい。 妹であるかつての聖女コリンナの面影をアネットに見たフィーネは、 アネットの心を開かせるため、彼女と向き合う。 「私がそうしたいから、するんです。気を遣わないでください」 だがそんな中、アネットが突然、 フィーネの前から姿を消してしまい……!?
結婚式で父親を失ったマルティーヌは、わずか12歳で伯爵家の当主となる。しかし転生した彼女には、思い描いたものを何でも形にできる「成形魔法」というチート級の能力が備わっていた。この力を駆使して、人々の生活を豊かにしていこうと決意するマルティーヌ。 そんな彼女のもとに、後見人として公爵が現れる。マルティーヌの領地まで馬車で二日もかかる距離にもかかわらず、公爵はここでしか味わえない美味しい食事とお菓子を目的に訪れて…… 公爵をうまくかわしながら、成形魔法を駆使して領地を発展させる、転生少女(実はアラサー)の奮闘記。
いくつもの命が散る戦場。フィーネは軍医として、その過酷な環境下で働いていた。 そんなある日、公爵騎士のレオンが戦場で負傷し、運び込まれる。 それに対応したのは、教会から派遣された聖女コリンナ。 彼女はフィーネの実の妹であり、家族からの寵愛も受けていた。 しかしコリンナは、レオンの惨状に悲鳴を上げて逃げ出してしまう。 そこで代わりに対応したフィーネは、顔色一つ変えずにレオンを見事に治癒した。 数日後、フィーネはレオンから結婚を申し込まれる。 レオンの目的はあくまで彼女の治癒の能力であり、そこに愛はないーーそう思い込むフィーネ。 だが、実はレオンは彼女のことを溺愛していた。 「君に助けられて、俺が目を開けた時ーー君の姿はまさしく聖女のようだった」 やがて、フィーネの規格外の治癒魔法が、世に知れ渡っていくことになり……!?