著者 : 和田武司
マンガ版笑って読む封神演義マンガ版笑って読む封神演義
千五百年に一度の周期で、仙人は「殺戒」を破る。つまり、気に食わぬヤツを私してしまう、そうである。いまから三千年前の古代中国が、まさにこの周期にあたった。仙人は人間たちの戦争に相乗りする形で、半端な仙人とできすぎた人間を殺し、仙人界でも人間界でもない「神界」に移住させようと計画、実行する。この様子を描いたのが、中国三大神魔小説のひとつ『封神演義』。実在した英雄や暴君も登場し、ノンフィクションとフィクションが折り重なるよう展開するこの歴史スペクタクルの、登場キャラクターにスポットを当てた本書は、仙人や妖怪、人造人間や暴君、英雄までもが煩悩のままに戦う可笑しさを浮き彫りにする。人気漫画家、蔡志忠の独特の解釈でユーモアと機知満載の現代の「説話」。
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