著者 : 堀川志野舞
西暦2257年ー宇宙生物学者のキラは調査中の衛星で異星人が造った地下室を発見した。そこで、全身を奇妙な埃に覆われ意識を失ったキラは、気がついたとき謎の異生物に寄生されていた。それは、人類とエイリアンの宇宙戦争勃発の序章だった…。
宇宙戦争を止められるのは、わたしだ!寄生する異生物によって気づかされたキラは、違法行為を行う“ウォールフィッシュ”号のクセある乗組員たちとともに、宇宙を制する“蒼き杖”を目指して旅立った。エイリアンたちとの抗争を繰り広げながら、ようやくたどり着いた惑星で手に入れたかったものを発見したとき…。
完全体になったキラ+ソフト・ブレイドと、“ウォールフィッシュ”号の乗組員たちは、エイリアンの戦艦に決死の覚悟で乗り込んでいく。新たな敵、仲間との再会。自分たちの選択は正しかったのか?迷いながらも強敵に立ち向かうキラは、本当に自分がやるべきことの答えを見出す。この果てしない宇宙のために…。
家にも学校にも居場所がない12歳の少年、ボビー・ヌスク。彼はある日、2人暮らしの母娘に出会う。母親が働く図書館トラックのたくさんの本に、ボビーはたちまち夢中になった。1冊読むごとに、目の前に世界がどんどん広がっていくのを感じる。だが、平穏は続かない。いじめっ子への仕返しが警察沙汰になったのだ。ボビーたちは図書館トラックに乗って町を離れ、未知の土地を駆けめぐる!数々の文学賞に輝く気鋭作家による少年の成長物語!
謎の疫病により、妻や友人知人のすべてを失った男ヒッグ。一変した世界で暮らす彼の仲間は、愛犬ジャスパーと、ガンマニアの隣人バングリーだけだ。しかしヒッグは、数年前に無線から聞こえてきた声が忘れられない。もしかしてどこかに元の世界が残っているのではないか?ある日ついに思い切った彼は、セスナ機で外へ向かい飛び立つが…。人類がほぼ壊滅した後の世界の、絶望と祈りを描く傑作長篇。
謎の死を遂げたフィオナ・ウォルシュの秘密は、決して明かされることがないはずだったー彼女の日記が郵便局員ナイルに見つからなければ。そこには、悪魔的な魅力を持つ男ジムに出会った様子がつづられていた。アイルランド中を旅して、パブで物語を披露し聴衆を夢中にさせたジム。彼の周りに漂っていた暗い影が、フィオナやその家族に悲劇的な運命をもたらしたのだろうか?彼女の死をめぐるすべての真相を突き止めようと、ナイルは彼女の故郷に向かう。デンマークの新鋭が鮮やかに語り上げる幻惑のミステリ!
十歳のジュディスは、小さな町に、信仰に篤い父とふたりで暮らしている。学校でいじめられるジュディスの心のよりどころは、自分の部屋に作った模型の世界、「最も美しい土地」だった。ある日、ジュディスは「最も美しい土地」に雪を降らせた。次の日めざめると、窓の外は一面の銀世界だった。これは神の奇跡なのだろうか?しかし、それは数々の予想もしなかった災難をもたらして…。聡明で孤独な少女の闘いを繊細にあざやかに描き出したデビュー作。デズモンド・エリオット賞受賞。
人づきあいが苦手な14歳のジャックは、交通事故にあってから、不思議な体験をするようになった。人が消えうせるのを見たり、奇妙な会話をきいたりするようになったのだ。診察を受けるためニューヨークを訪れたジャックは、グランドセントラル駅で謎の少女ユーリに出会う。そしてユーリといっしょに向かった駅の地下9階、そこは死者の世界への入り口だった!ジャックとユーリは、昔、不慮の死をとげたジャックの母を探そうと決めて、地下の住人に話をきいていく。しかし、おそろしい番人たちが、ジャックを追いはじめていた…ジャックは母と会えるのだろうか、そして無事にもとの世界に帰れるのだろうか?アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ジュヴナイル賞を受賞したミステリ・ファンタジーの感動作。