小説むすび | 著者 : 増田俊也

著者 : 増田俊也

七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり

出版社

KADOKAWA

発売日

2024年3月18日 発売

15人vs15人の団体戦「七帝柔道」。この旧七帝国大学だけの寝技中心の柔道に憧れ、増田俊也は2浪の末に北海道大学に入学した。しかしかつて無敵を誇った名門・北大柔道部は、旧七帝大同士で競う大会・七帝戦で、2年連続最下位であった。さらに増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちはみな引退してしまう。かつてない絶望的なチーム状況の中、果たして北大、復活なるか。副主将となった増田は主将の竜澤とともに、部内外の仲間たちに支えられながらチームを率いていくーー。 あの日の少年は青年となり、因縁の戦いに向かう。 「命をかけて最下位を脱出するんだ」 第1章 たった2人の抜き役 第2章 札幌には観光に来た 第3章 汗の蒸気と柔道場 第4章 沈む泥舟 第5章 函館の潮風、札幌の豪雪 第6章 怪物新入生がやってきた 第7章 北海道大学柔道部の焦燥 第8章 後藤主将、七帝戦を率いる 第9章 寝技仙人は東の方角にいる 第10章 対東北大学定期戦 第11章 雪が積もりはじめた札幌で 第12章 昭和最後の日 第13章 最後の七帝戦 第14章 東北大学との死闘 第15章 人の世の清き国ぞとあこがれぬ

七帝柔道記(1)七帝柔道記(1)

出版社

KADOKAWA

発売日

2017年2月25日 発売

○「尋常ではないスポーツバカたちの異界。大笑いしながらよんでいたのに、いつの間にか泣かされてました」(森絵都/作家) ○「熱いものがこみ上げてきて止まらなくなる。私たちの知らなかった青春がここにある」(北上次郎/文芸評論家/日刊ゲンダイ2013年3月22日付) このミス大賞出身の小説家、増田俊也が大宅賞と新潮ドキュメント賞W受賞作「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」に続いて出したこの自伝的青春小説は、 各界から絶賛され、第4回山田風太郎賞候補にもノミネートされた。 主人公は、七帝柔道という寝技だけの特異な柔道が旧帝大にあることを知り、それに憧れて2浪して遠く北海道大学柔道部に入部する。 そこにあったのは、15人の団体戦、一本勝ちのみ、場外なし、参ったなし、という壮絶な世界だった。 しかし、かつて超弩級をそろえ、圧倒的な強さを誇った北大柔道部は七帝戦で連続最下位を続けるどん底の状態だった。 そこから脱出するために「練習量が必ず結果に出る」という言葉を信じて極限の練習量をこなす。 東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、ライバルの他の6校も、それぞれ全国各地で厳しい練習をこなし七帝戦優勝を目指している。 そこで北大は浮上することができるのかーー。 偏差値だけで生きてきた頭でっかちの7大学の青年たちが、それが通じない世界に飛び込み、 今までのプライドをずたずたに破壊され、「強さ」「腕力」という新たなる世界で己の限界に挑んでいく。 個性あふれる先輩や同期たちに囲まれ、日本一広い北海道大学キャンパスで、吹雪の吹きすさぶなか、 練習だけではなく、獣医学部に進むのか文学部に進むのかなどと悩みながら、大学祭や恋愛、部の伝統行事などで、 悩み、苦しみ、笑い、悲しみ、また泣き、笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たちだった。そしてラストはーー。 性別や年齢を超えてあらゆる人間が共有し共感できる青春そのものが、北の果て札幌を舞台に描かれる。

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