著者 : 夏原エヰジ
登場人物全員、偽善者。 読んだら”人間不信”になる、エゴイスティック・ミステリー! 幸せ絶頂の結婚披露宴のさなか、新婦・沙也香が吐血して倒れてしまう。カメラマンの桜庭によると、シャンパンに毒が混入していたようだ。 犯人捜しに乗り出す新郎・和臣と桜庭だったが、容疑者である彼女の親友や母の偽善ぶりが次々と明らかになり、さらに沙也香のどす黒い過去も見え隠れしてーー。
「Cocoon」シリーズの作者が贈る、全く新しい「生きづらさ」文学。「繊細さん」の仁実ー平凡な自分が嫌いだが、踏み出す勇気もない。「バリキャリ」の双葉ー頼られたいが、か弱いところも見てほしい。「専業主婦」の美優ー周りの優しさに気付けない、夢見る夢子ちゃん。「インフルエンサー」の紫保ー自己肯定感の塊。全員を見下している。「マンガ家」の樹ー冷静キャラだが、人とは違う「自分」が好き。仲良し5人組が、1人ずついなくなる。「私は悪くない」から始まる「エゴミス」!
新米弁護士の祐一はイケメンだが卑屈で毒舌。話の通じない依頼人に日々忙殺されている。そんな彼には人に言えない秘密があった。若くして亡くなった幼馴染・琴子と「冥婚」(生者と死者の結婚)し、幽霊の彼女と暮らしているのだ。琴子は遺書の中で、当時の婚約者ではなく祐一を冥婚相手に指名したのだが、理由は隠されたままだった。仕事にも口を出すまっすぐな琴子とぶつかりながら成長していく祐一だったが、冥婚にはある真実が隠されていてー。死んだ彼女は、どうして俺を結婚相手に指名したんだろうか。
幕府を倒すために、差別制度を撤廃すると約束した朝廷。民の安定のため、倒す鬼を選別していた幕府。五人衆のため。吉原のため。江戸のため。今度は、わっちが「鬼」になろう。物語は、いよいよクライマックスへ。
瑠璃を吉原に売った義理の兄は、「黒雲」と敵対する組織「鳩飼い」の一員だった。黒雲はなんのために存在しているのか。鬼退治の依頼人は誰なのか。義兄の目的はなんなのか。疑問が渦巻く中、瑠璃は「大切なものと、地獄で再会するよ」と予言される。