著者 : 夜野せせり
君が、この優しい夢から覚めても君が、この優しい夢から覚めても
高1の美波は、ある時から、突然眠りに落ちてしまう“発作”が起きるようになる。夢の世界では、友達に本音を話せない息苦しさを忘れることができた。さらには、自分だけの夢の中に、同じクラスの一匹狼・葉月くんが現れて…。「嫌われることなんて気にせず、そのままの自分を見せればいい」そう言ってくれた彼の隣で過ごすうち、美波は自分らしさを取り戻していく。けれどある日を境に、ふたりがいた夢の世界が壊れてしまう。美波は、ありのままの自分で友達と向き合おうと決めて…。一歩踏み出す勇気をもらえる、共感と感動の物語。
永遠なんてない世界でも、明日の君に会いたい。永遠なんてない世界でも、明日の君に会いたい。
ある日、公園でフルートの練習をしていた高校生の双葉は、端正な顔立ちの海斗と出会う。まだ未熟な自分の音色を笑われ、彼の第一印象は最悪。しかし、高校の入学式で再会し、双葉は海斗が持病を抱えていることを知る。しかも、それは実の母親を亡くした病と同じで…。不安や喪失感を抱えながらも、ふたりは惹かれあい互いを必要としていく。「だから俺は、誰も好きにならないって決めてたのに」-。海斗の本当の想いを知ったとき、大切な人といる“今”を、もっと大事にしたくなる。光のある感動物語。
君が残した青をあつめて君が残した青をあつめて
同じ団地に住む、果歩、苑子、晴海の三人は幼馴染。十三歳の時、苑子と晴海が付き合いだしたことに嫉妬した果歩は、苑子を傷つけてしまう。その直後、苑子は交通事故で突然この世を去り…。抱えきれない後悔を背負った果歩と晴海。高校生になったふたりは、前を向いて歩もうとするが、苑子があつめていた身の回りの「青」の品々が残像となって甦る。晴海に惹かれる心を止められない果歩。やがて、過去を乗り越えたふたりに訪れる、希望の光とは?
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