著者 : 夢見里龍
後宮の死化粧妃 ワケあり妖妃と奇人官吏の暗黒検視事件簿後宮の死化粧妃 ワケあり妖妃と奇人官吏の暗黒検視事件簿
先帝の死後、斎の後宮では物騒な殺人事件が頻発していた。事件の真相を探るべく、後宮丞の絳は屍をよみがえらせるという妖妃を訪ねる。妖妃の名は綏紫蓮。先帝の娘であり、後宮の死化粧師である。彼女の本領は崩れた屍を復元し、最も美しい姿で葬ることだ。絳は紫蓮に被害者の屍の検視を依頼する。すると事件の裏には絶えず、「男尊女卑」「身分差別」「家庭内暴力」といった不条理な悲劇が存在していた。そして事件を解決していく過程で紫蓮と絳は、宮廷最大の謎である先帝の死の闇に辿り着くのであったー。
後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く(1)後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く(1)
後宮の女官として働きながら占い師をしている易妙。ある日、妃妾たちに占いを披露していると、見目麗しい男から「俺の素性を当てられたら大月餅をやる」と持ちかけられ、第一皇子の命累紳であることを言い当てる。約束の報酬を受け取り帰り支度をしている妙のもとに、先日占った妃妾の縊死の報せが入る。すぐさま現場に駆けつけた妙は自害ではなく殺害されたことを見抜き、持ち前の“推理力”と“心理”で事件を解決に導く。数日後、彼女の活躍の一部始終を見ていた累紳から「俺と組まないか。俺は、あんたが欲しい」と提案されることに。累紳が妙を欲しがる狙いとは…!?
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