著者 : 大久保智弘
幻の城幻の城
弓月藩剣術指南役・鵜飼兵馬。御前試合で藩主の不興を買い、離縁、そして脱藩。公儀御庭番宰領という闇の世界に身を投じた男が、十五年という歳月を経て知った藩の秘密とは。妻の真実とは…渾身の時代小説。
仮面疾風仮面疾風
乱世を治める龍右衛門の女面。その真贋を見極める眼を持つのは能楽師・浩次郎のみ。砕動風の足捌きを唯一の武器に、“飛びの道”をひた走る。行く手に現れるのは太閤秀吉、柳生宗厳、石川五右衛門…。いずれが敵か味方か。謎が謎を呼ぶ壮大な書下ろし伝奇長編。
水の砦水の砦
改易配流された福島正則は捨身の闘いに立ちあがった。相手は徳川幕府の重臣・本多正純。執拗な攻撃に、正則は陣屋の周辺な流水要塞をめぐらし、水の砦を築いて防戦する。大久保党と闇の宰領から二重三重に仕掛けられた恐しい罠。幕府に挑んだ最後の武将の悲哀と不条理を描ききる第五回時代小説大賞受賞作。
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