著者 : 大山淳子
冴えない容貌、天才的な頭脳、人の幸せを第一に考える稀代のお人好し弁護士、百瀬太郎。大福亜子と入籍を果たし、まだ式は挙げられていないものの、結婚生活にも少しずつ慣れてきた、そんな時。福引きの一等賞で、とんでもない「景品」をもらったという相談がーー。 いつもより、事件も謎も、喜びも驚きも、超特盛! 累計53万部突破!の大人気シリーズ「猫弁」、第2シーズンここに完結! 婚約から三年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。 しかしまだ、結婚式を挙げられていなかった。 ある日、亜子の勤め先、ナイス結婚相談所に思わぬ客が訪れる。 百瀬法律事務所の事務員、仁科七重だった。 亜子にしか叶えることのできない「願い」があるらしい。 百瀬は、ひなた商店街の野原鮎太の相談を受けていた。 福引きで当たった一等賞の「景品」。 そのせいで、夫婦の間に亀裂が走ったそうだ。 次から次へと迫り来る事件を、百瀬は乗り越えられるのか? シーズン2、感動の完結編、いよいよ開幕! 第1シーズン 『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』 『猫弁と透明人間』 『猫弁と指輪物語』 『猫弁と少女探偵』 『猫弁と魔女裁判』 第2シーズン 『猫弁と星の王子』 『猫弁と鉄の女』 『猫弁と幽霊屋敷』 『猫弁と狼少女』 『猫弁と奇跡の子』(本作)
百瀬が婚約者の大福亜子とひとつ屋根の下で暮らし始めて三ヵ月。久しぶりに百瀬の夢に現れた、裸足の少女は言う。「王子の目だま」を返しに行かなくちゃ。野呂法男と七重は「幽霊屋敷」に移転した事務所に少しずつ慣れてきた今度の依頼人は、夫を亡くしたばかりの左野麦子。迷い猫のヒマラヤンのせいで訴えられそうだという。慌てていた百瀬は、左野の家に忘れ物をした事に気づく。もうすぐ家だという時に、塀の上に座る少女を発見。そして…。百瀬は、突然、逮捕されることに!いったいどうなる?大波乱のシーズン2、第四弾開幕!
百瀬は、男性恐怖症の千住澄世からの依頼を受ける。知らないうちに親から不動産を受け継いでいたが、管理が行き届いておらず『幽霊屋敷』と地域で問題になっているらしい。一方、百瀬法律事務所の猫たちは、人と猫のお見合いパーティーに根こそぎ強制参加。せいせいしている七重と、ちょっと寂しい野呂。そんな時、「人質」ならぬ「獣質」をとった前代未聞の「ペットホテルたてこもり事件」が起こり、事務所の猫も巻き込まれてしまう!なんとか一緒に住み始めた百瀬と亜子、子育てに奮闘中の春美、いよいよ受験に臨む正水直。みんなの原動力は、周りの優しさと人を想う気持ち。
不遇の人生を送ってきた男が、偶然盗みに入った場所は「あずかりや」だったー(「金魚」)。上等そうなスーツに身を包んだ紳士が預けたものは、なぜか焼きそばパンでー(「太郎パン」)。ママは、可愛がっていた愛犬を「ある事情」からあずかりやへ預けることにー(「ルイの涙」)。激しく雨の降る夜、女性は10万円という大金で「ある物」を預けたのだがー(「シンデレラ」)。
婚約中で、同じアパートの隣同士の部屋に住んでいる百瀬と亜子。百瀬は、たまたま見かけた迷子のサモエドを追いかけたなりゆきでそのサモエドを一時的に預かることになった老婦人、小高トモエのサポートをすることに。一方、二世議員の宇野勝子は東京の花粉一掃を公約に、もえぎ村の杉林伐採を掲げて選挙に打って出る。杉林の守り神と崇められる神出鬼没の木こり、森林蔵と話を付けようとするがー。仕事に真っすぐな亜子、出産を控えた春美、浪人中の正水直…みんなの活躍から目が離せない!
婚約したものの、事情により、まだ結婚には至っていない百瀬と亜子。二人が喫茶店にいるとき、「ちょっと見ててもらえますか」と、百瀬の腕に渡されたのは、赤ん坊だった…!一方、上京してきた正水直は、入学金詐欺に遭い、途方に暮れていた。しかし人を助けたことがきっかけで春美と出会い、百瀬のもとへたどり着く。さらに、「死なない猫」の相談まで舞い込み、百瀬は今日も奔走中、事務所は一層賑やかに!果たして、百瀬と亜子の関係はどうなるー!?
就職活動に失敗し心がぽっきり折れた小夜子は、ふらりと通夜に立ち寄る。会場には香の匂いとお経、木魚のリズム、そしてすすり泣く声が。そこには奇妙な老婆がいた。通夜を渡り歩き遺族を慰める「通夜女」だと彼女は名乗る。さまざまな葬儀を通夜女と訪れるうちに、小夜子の心に変化が訪れる。葬儀場で人生が変わる!
江戸時代中期。三日月村は極秘の派遣忍者業を営んでいた。村で育った孤高の女忍び・コウ。旗本・加納家の依頼で彼女に課された任務は、加納家の嫡男と、10万石の大名である下妻藩主・藤代家の末娘の重姫の“誘拐見合い”だった。絶世の美女と噂の重姫はここ10年、姿を見せていない。ある夜、屋敷へ忍び込んだコウが見たものは!?不可能を可能にするコウのまっすぐな生き方が心を打つ。笑って感動の時代劇エンタメ!
栃木の本屋さん「うさぎや」から人気に火がつき、累計25万のベストセラーとなっている「あずかりやさん」シリーズ。待望の新作は、なんと単行本と文庫を同時刊行!!
鉢かづき姫、踊る12人のお姫様、ラプンツェル、エンドウ豆の上に寝たお姫様、乙姫、眠り姫ー古今東西の様々なプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたら?人気の女性作家6名が、それぞれ選んだ物語を題材に、時に切なく、時に温かく、時に残酷に紡ぎだした名短編集。
七歳の誕生日の夜、葵は母親を目の前で惨殺された。誰が何のために母を殺したのかー。奇跡的に生き延びた葵がたどり着いたのは、超然とした佇まいの老人と犬が支配する人跡未踏の山中だった。隔絶された世界で成長した葵は、ある出来事の後、復讐の念を魂に刻んで下山する。「死ぬってどういうことだとあなたは思う?」生と死の狭間で交錯する欲望。葵が最後に見たのは、希望か絶望かー。驚愕のラストまで一気読み必至の傑作長編!!
おたふく顔、東北出身の三十二歳。原之内菊子には特殊な力がある。その顔を見た者は、隠していた本音を洗いざらい話したくなるのだ。崖っぷち編プロ「三巴企画」の戸部社長は、菊子の才能に惚れ込み、インタビュアーとして採用する。頷いているだけで次々に特ダネを取ってくる菊子だが、ヤクザの組長の取材をして、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。“話され症”に悩んできた菊子は、自分の能力に大きな秘密があることを知りー!?他人と簡単に繋がれる今、実は難しい“話す・聞く”ことに光を当て、人と人の関係を描いた心温まる傑作。
東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて品物をあずけにくる。どんなものでも一日百円。店主の桐島はなぜこんな奇妙な店を開いたのか?理由は、桐島の青春時代に隠されていたー。ベストセラー待望の続編。
東京郊外を流れる青目川に架かるねこすて橋。この橋では、夜になると猫たちが集会を開いている。川に落ちて流された飼い猫・良男がねこすて橋で見たのは、彼を覗き込む無数の猫たちだった。自分は人間で飼い主・沙織の恋人だと思い込んでいた良男は、沙織の元へ帰ろうとするが…。絵描きの“ゴッホ”を慕う猫・キイロ、その他個性豊かな猫たちと人間が織りなす切なく温かい連作短編集。
二宮光二郎七十五歳、元理科教師で趣味は分解。大抵の故障はすぐ直す。ただし最近頭の調子がイマイチで、家族はちょっと困ってる。そんな俺のじいちゃんが、草刈り中の老人を刺したって!?クセありじじばばも巻き込み、浪人生活まっただなかのかけるは、真犯人を捜せるのか。「二人で一人」の迷探偵が大活躍!