著者 : 大島真寿美
2012年本屋大賞第3位!! 18世紀、水の都ヴェネツィア。 ゴンドラが運んでいくのは、 秘めた恋とかけがけのない友情ーー 生への限りない祝福に満ちた感動作! 18世紀ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、 孤児たちを養育するピエタ慈善院で、〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。 ある日教え子エミーリアのもとに恩師の訃報が届くーー 史実を基に、女性たちの交流と絆を瑞々しく描きだした傑作。 大島真寿美(おおしま・ますみ) 1962年、名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞。 著書に『戦友の恋』『ビターシュガー』『羽の音』『やがて目覚めない朝が来る』『ゼラニウムの庭』『三月』などがある。
短大を卒業してからおよそ20年。同窓会の案内を受けとって以来、ノンは学生時代に亡くなった男友達のことが気になりはじめる。彼は自殺ではなかったのではないか?ノンは仲のよかった友人に連絡を取るとー。仕事や家庭、それぞれの20年の時を歩んできた女性6人。学生時代の男友達の死を通じて明らかになる「過去」。その時、彼女たちが選ぶ道はー。未来に語り継ぎたい物語。
末っ子は損だ。いつまでも姉にいたぶられ、ホント腹立たしい──。元は貧乏男大好きの長女・亜矢は見合いの果てに結婚、転んでもただでは起きない毒舌家の次女・真矢は奇病を克服し、華麗に転職。三女の水絵は大学を出たものの、フリーターの実家暮らしで、恋に一喜一憂の日々。それぞれの恋愛、人間関係を時に優しく時に厳しく見守る家族の日々を描く長編小説。
「友達」なんて言葉じゃ表現できない、戦友としか呼べない玖美子。彼女は突然の病に倒れ、帰らぬ人となった。彼女がいない世界はからっぽで、心細くて……大注目の作家が描いた喪失と再生の最高傑作!
幼稚園のときに事故で家族を亡くした知世子。孤独を抱え「チョコリエッタ」という虚構の名前にくるまり逃避していた彼女に、映画研究会の先輩・正岡はカメラを向けて……こわばった心がときほぐされる物語。
こんな素晴らしい友だちに囲まれていたい! 早朝に電話で起こされ、幼なじみの奈津の一人娘・美月を理由もわからぬまま預かることになってしまった市子。家に連れてこられた美月から、奈津の夫・憲吾が行方不明となり、奈津が憲吾を捜しに出かけたことを知らされる。 2日後、戻ってきた奈津は心当たりの場所をすべてまわったが憲吾を見つけられなかったと語る。憲吾の失踪には女性が関係しているとにらむ市子と奈津のまわりには続々と仲間が集まってきて……。「現代に生きる女性読者には心強い応援歌なのではないか」(解説・北上次郎)こんな友達に囲まれていたい。女性たちの友情を描いた名作小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 女性たちの友情を丹念な筆で描いた珠玉の小説
女子高に通う雛子の家は、マンションの11階にある4LDK。暇さえあれば寝てしまう雛子、一風変わった弟の真人、最近変な受け答えをするようになった祖母。ぎりぎりで保たれていた家族の均衡が崩れだして……。
ある日突然、幼なじみ奈津の夫・憲吾が姿を消した。市子は、夫捜しに奔走する奈津から一人娘の美月を預かる。女性の影もちらつく憲吾の失踪だったが、市子も、まりも、三宅ちゃんも、究さんも、土方さんも、いつもと変わらず、美月の運動会に集まった。事態はやがて、市子の元恋人も登場して意外な展開を迎える。