著者 : 大畑末吉
即興詩人 上即興詩人 上
歌姫アヌンツィアータに思いを寄せる青年詩人アントーニオ。南国イタリアの自然と人物を背景にくりひろげられるアンデルセン(1805-75)の愛の物語『即興詩人』は、永遠の青春文学として、いつの時代にも読みつがれるだろう。流麗明快なデンマーク語からの原典訳に、作者自身のイタリア旅行スケッチをそえておとどけする。
即興詩人 下即興詩人 下
アンデルセンにとってイタリアはつねに憧れの国であった。28歳の時はじめてかの地に旅し、その芸術と美しい自然、素朴な庶民の生活にふれて強い感銘を受けた彼が、「これらすべての印象を再現しよう」として筆を起こしたのが、この『即興詩人』である。アンデルセンの出世作であり、彼の名を世界的なものに高めた小説。
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