著者 : 太田紫織
北海道・旭川。 冬の川で、僕、正太郎は櫻子さんと、無残なご遺体を「拾った」。 けれど彼女となら、そんな日々すら続けばいいと願ってしまう。 そんな僕のもとに、新聞記者の八鍬士(やくわ まもる)という人が現れた。 事件に遭遇しがちな僕らを怪しんでいるらしい。 彼は櫻子さんに、美しい頭蓋骨の写真を見せた。 事故の被害者が持ち歩いていたという、女性の頭蓋骨。 そして僕らに「探偵ごっこを見せてほしい」と言い出し……。 櫻子さんが、美し過ぎる頭蓋骨の謎を解く!
オーロラの見える町、北海道陸別町へやってきた宇宙人アウロラ。自らに向けられる愛情を「糧」に生きるモーンガータ星人は、同じ星の仲間だけでなく、地球人にも優しい。そんなアウロラは事情を抱える子どもの母代わりとなっている。日常で出会う謎を、科学の力と「愛」で解きながら成長していく子どもたちを描く青春小説。
北海道、小樽。 男子高校生のルカは、人間に紛れて暮らすあやかし達のパン屋さんに居候中。 自身でも霊やあやかしが視えるようになり、おっかなびっくりの毎日だ。 ある日、守り役で狗神憑きの青年・榊の姉が働く水族館へ遊びに行ったルカは、 彼女を粘着質に見つめる不穏な女に気付き……。 ほか、泣けてしょうがない、あるおばあちゃんとの物語や、 都市伝説「テケテケ」にまつわるお話も収録。 この巻から読んでも大丈夫! 面白さ絶対保証の第2弾!!
アフリカ帰りの医師・和戸一郎は、札幌にあるホームズ超常科学研究所・所長の河邊鐡臣の助手となった。眉目秀麗な青年実業家の河邊が、なんでオカルトでホームズ? 実は河邊には、ある事故をきっかけに16歳の可憐な少女の魂が乗り移っていた。河邊の意識が戻るのは一日15分。自分の身体に起こった謎を解くため、ホームズ&和戸さん(ワトソン)は、北海道で起こる謎の怪事件に挑む!
ばあやの故郷で、温泉郷のぬかびらに行く事にした櫻子さんと僕、正太郎。タウシュベツ橋梁が有名な美しい場所だけど、湖の近くで若い女性の遺体に出会い……。クマも出るって勘弁してよ!! 第14弾!
北海道、小樽。ロシア系クオーターの男子高校生、淡井ルカは、 叔母を弔うため、彼女の愛したベーカリーを訪れる。 そこで出会ったのは、イケメン店長の汐見と人懐っこい青年、榊。 直後、級友に肝試しで廃屋に呼び出されたルカは、 化け物じみた老婦人から、死んだ娘の婿になれと迫られる。 絶体絶命の中、榊に救われたルカだが、 彼と汐見には驚くべき秘密が……。 孤独な少年と、人に溶け込むあやかし達の、 パンと絆のホラーミステリ!
北海道・旭川。姿を消した幼子(おさなご)いいちゃんと、 友達の鴻上百合子を追って、 櫻子さんと僕、正太郎は、ある場所に辿り着く。 けれどようやく見つけた鴻上の言葉に、僕は絶句した。 「貴方のことが、世界で一番大嫌い」 そして彼女は、僕にとっての絶対的な秘密を突きつけ……。 (「わたしのおうちはどこですか」) ほか、ハロウィンにまつわるほろ苦だけど甘酸っぱい物語を収録。 運命的バディ、櫻子と正太郎が贈るキャラミステリ!
奥様、貴方にとって私は、完璧なメイドでしたか? 北海道東川町のお屋敷で営まれる十九世紀英国式の生活。この特別な毎日にも終わりが近づく中、メイドのアイリーンこと派遣家政婦の鈴佳は、奥様が望む舞踏会の実現に奔走する。しかしそれは思いがけず、町ぐるみの盛大な催しへ。頼みの綱の執事のユーリさんはどこか様子が変で──。庭の侵入者、秘密のダンス、奥様が遺した最後の謎。お屋敷の歯車達が輝かす「本物」の時間の締めくくり。
「帰ったら、2人で旅行しよう」 突然、東京の兄さんからきた連絡。 2人きりでどこに行けば? と悩む僕、正太郎に、 櫻子さんがきっぱり言った。 「足寄(あしょろ)と網走(あばしり)だ」。 どうやら見たい骨関係の展示があるらしい。 かくして兄さんと櫻子さん、僕という不思議な組み合わせで、 秋の北海道旅行が始まって……。(「ケルヌンノスの妙薬」) 旅の途中で明かされる、正太郎の秘めた想い。 一方、友人の鴻上百合子には、宿敵・花房の影が忍び寄り……。 ここから読んでも面白い、 話題騒然のキャラミステリ決定版!
北海道・旭川。高校生の僕、正太郎は、姿を消した櫻子さんを捜し、担任の磯崎先生たちと九条邸を訪れた。主が不在の屋敷はひっそりと静まり返り、家族写真がなくなっていた。不安を抱え、僕らは櫻子さんが向かったと思われる層雲峡を目指すが…。(「蝶の足跡」)ほか、正太郎が偶然見かけたひき逃げに端を発する事件を描いた衝撃作も収録。最高にクールで危うい櫻子と、成長著しい正太郎のコンビが光る、必読キャラミステリ!
なぜ、私は「あしたはれたら死のう」と書いた翌日、橋から飛び降りたのかー。自殺未遂の結果、数年分の記憶と感情の一部を失った少女、遠子。そのとき一緒だった同級生男子の志信は亡くなったが、周囲も、遠子自身もなぜ自分たちが死を選ぼうとしたのか、わからない。唯一の手がかりはSNSに残された日記だけだった…。
北海道・旭川の夏は暑い。そしてスイカは特別甘い。高校生の僕、正太郎の大好物のスイカを持って、櫻子さんと親しい薔子さんがやってきた。彼女は骨と真実が大好物の櫻子さんに、ある事件について語り出す。10年前の夏の、娘による凄惨な両親殺害事件。死亡した容疑者は、薔子さんの親友だった…。(「八月四日のリジー・ボーデン」)ほか、夏にぴったりの2編を収録。そして最強コンビの絆が揺らぐ!?必読キャラミステリ!
24時間を十九世紀英国式に暮らす、北海道東川町のお屋敷。ここでのメイド生活にも慣れた鈴佳は、今、真夏の悪夢に襲われていた。暑さのせいだけじゃない。サボり上手な後輩メイドに我侭なお嬢様、その上鈴佳の“罪”を知る昔のご主人様まで現れて…。川遊び、乗馬、純情な愛の逃避行。階上で過ごすご主人様の夢を叶えるため、お屋敷の歯車たちは、今日も階下を駆け回る!
北海道・旭川。高校二年の僕・正太郎の夏は、衝撃で始まった。差出人不明の封筒に入っていたのは、愛犬・ウルフの無残な写真。シリアルキラー、花房の仕業と確信したのに、聡明な櫻子さんは違うと断言。しかも当の花房から『ある娘を死から救って欲しい』と依頼が届き…。(「狼の時間」)ほか、内海巡査が遭遇した事故物件の怪(「午前四時のノック」)も収録。櫻子さんと正太郎の最強バディから目が離せない、大人気ミステリ!
高校二年生になった正太郎。仲のいい今居と百合子と同じクラスになったものの、転校生のゴスロリ少女・蘭香が突如百合子に「親友になって」と言ったことからバランスが狂い……。彼女の謎を櫻子さんが解き明かす!
「完璧なヴィクトリアンメイド募集」-派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ…。
北海道・旭川の冬。僕・正太郎は、櫻子さんと親しい薔子さんに頼まれて、旭岳にある別荘に行くことに。別荘の持ち主の遺品整理のためだ。驚いたことに、骨と謎にしか興味のないはずの櫻子さんも一緒に。さんざん雪山で遊んで別荘に戻ると、暴風雪のせいで停電がおきてしまう。しかも暖炉の中から、熊の手の骨に紛れて、人間の指の骨が見つかって…(「凍える嘘」)。美しく甘い冬の謎たちを閉じ込めた、大人気キャラミステリ!
北海道・旭川。あの夏、僕・正太郎は、櫻子さんに出会った。白いお屋敷に住む、美しいお嬢様。それが初対面の印象だった。また会えたら、なんて淡い期待を抱いていたけど、お屋敷の前で、僕は彼女が血まみれの何かを持っているのを見てしまう。しかも近所のおばあちゃんが行方不明になり…。(「土を掘る女性」)櫻子さんと正太郎が挑む最初の事件。そしてその記憶が、正太郎に大切なことを思い出させる。大人気ミステリ!
北海道、旭川。僕、正太郎と、櫻子さんが住む街だ。櫻子さんは、抜群の美貌とスタイルを持つお嬢様。けれどどこか残念なのは、彼女が骨を好き過ぎるから。その雄弁さに惹かれ、真実を探り出す様は、まるで探偵。そんな彼女が、僕の高校の文化祭に来ることに。黙っていれば魅力的な彼女に、密かにときめく僕だけど、理科準備室で人骨が見つかり…。(「託された骨」)北の美食も謎も満載。残念美人櫻子さんの最強キャラミステリ!