著者 : 姜仁淑
韓国の自然主義文学韓国の自然主義文学
植民地時代の朝鮮では、日本が西洋文化を学ぶための窓だった。日本語を習得し、日本流に変形された自然主義文学を受容した廉想渉の作品の変遷を縦糸に、自然主義が生まれたフランス、それを変形させて受容した日本、日本から自然主義を受けいれた韓国の比較を横糸に、韓国における近代の受容の軌跡をたどる。 まえがき 私はなぜ自然主義を研究したのか? 序論 1 韓国自然主義研究の問題点ー源泉の二重性 2 研究の対象と範囲 第1章 用語にかんする考察 1 名称の単一性と概念の複合性 2 用語の源泉の探索 第2章 現実再現の方法 1 芸術観の二重性と主客合一主義 2 ミメーシスの対象の二重性 3 選択権の排除ー言文一致運動と排虚構 4 価値の中立性と描写過多現象 第3章 文体混合の様相 1 人物の階層と類型 2 背景ー「ここーいま」のクロノトポス(Chronotopos)時空間 3 カネの具体性と性の間接性 4 無解決の終結法 5 ジャンル上の特徴 第4章 物質主義と決定論 1 廉想渉の世界に現れた物質主義 2 廉想渉と決定論 結論 自然主義の韓国的様相 1 用語に対する考察 2 現実再現の方法 3 文体混合の様相 4 物質主義と決定論 5 自然主義の韓国的様相
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