著者 : 宇津木健太郎
猫と罰猫と罰
ここだけが私の居場所。猫達と居るこの場所が。「猫に九生あり」という。かつて漱石と暮らした黒猫は、何度も生と死を繰り返し、ついに最後の命を授かった。過去世の悲惨な記憶から、孤独に生きる道を選んだ黒猫だったが、ある日、魔女を称する女店主・北星恵梨香が営む猫まみれの古書店「北斗堂」へと迷い込む。文豪の猫と創作の業が絡まり合う、ハートフル×ビブリア×ファンタジー!「日本ファンタジーノベル大賞2024」大賞受賞作!
森が呼ぶ森が呼ぶ
出版社の小説大賞に送られてきた一篇の小説原稿。それは失踪した大学院生から送られてきた“奇怪な手記”だったー。奉森教という土着の宗教が根づく村、犬啼村。「私」は突如大学を辞め帰郷した親友・阿字蓮華に会うため村を訪れる。阿字は急死した姉に代わり、村の神事を司る生き神=狗神となっていた。おりしも村は二十年に一度の大祭前夜。「私」は祭りの取材に来ていた大学准教授・鵜飼と奉森教の歴史を調べるうち、村に隠された恐ろしい秘密を知ってしまう…。第二回最恐小説大賞受賞、原始の恐怖が木霊する圧巻ホラー!
PREV1NEXT