著者 : 安藤祐介
生きるのが下手くそな君だけど、 大丈夫、その頑張りは僕たちが見ているよ。 疲れたときほど心にしみ渡る。 『本のエンドロール』の著者が贈る、これぞ「お粥小説」! 日ノ出楽志は一児の父になったが、家事も仕事も上手くできない不器用な男。 唯一の取り柄はモノを大切にすることで、 人よりもずっと長く使うことができること。 楽志は知らなかった。 彼が名前をつけたモノには、心が宿っていることを。 リストラを受け、リサイクルショップに転職が決まったその時から、 楽志たち家族の人生が前に進み始めるーー。 読めば今日より明日がきっと楽しくなる、 心温まる感動の物語。
『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』 異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。 社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。 「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」 よりよく働ける職場を目指し、勇吉の奮闘が始まる。 プロローグ 第一章 デコレーション資料フェスティバル 第二章 定義し難きものを定義せよ 第三章 クソして寝て、起きて働いて飯を食え 第四章 古き良き時代を検証せよ 第五章 よりよく変身できますように 第六章 どのみちウチら、集った仲間だから 第七章 半径五メートルに思いを馳せろ エピローグ
蜂矢徹郎、大学三年生。行動原理はもれなく内定獲得のため。常時スーツで(寝る時も!)誰に対しても敬語、友人の取捨選択は就活に有益か否か。周囲からは「就活侍」とイジられているがどこ吹く風。就活を一世一代の大勝負と見なして猪突猛進の徹郎に勝利の女神は微笑むのか!?進路に悩む学生と、未来に慄く全ての人に贈る長編青春小説!
27歳、元甲子園球児。地元の期待を背負い、プロ野球選手になるも戦力外通告。故郷から逃げ、今はスーパーで働く普通の男。それでも、人の夢を後押ししたい。35歳、お笑い芸人。芸歴15年。バイトしながら妊娠中の妻と安アパートで暮らす。売れなければ、もう食っていけないかもしれない。それでも、夢は諦めない。お笑いがなくても人は生活していけるし、世の中は回る。でも芸人がいない世界より、芸人がいる世界の方がずっと楽しい。憂鬱な気分も笑い飛ばす、感動の逆転劇!!
ブラック企業に入社した三人の同期、大友、夏野、村沢。早朝から深夜まで個人宅や企業への飛び込み営業を命じられ、休む間もなく会社に泊まり込む毎日。心身共に疲弊しきった三人は、ある日思い立って深夜の居酒屋に向かう。非人間的な毎日のなか、一杯の生ビールで久しぶりに人間らしく笑い合えた三人だったが、極悪上司に目を付けられて過酷な追い込みにあった夏野はー。大注目の著者が描く命と仕事の6つの物語。
生きる希望を失い、死に場所を求めて河川敷をさまよっていた丸川は、泥まみれになって楕円のボールを追う男たちと出会う。40歳以上限定の「不惑ラグビー」に打ち込む彼らのおせっかいで、生き続ける道を選んだ丸川。心を通わせていくなかでかつて背負った罪と向き合っていくが、過去をチームメイトに知られてしまう。仲間もそれぞれ事情を抱えていて…。人は何度でも立ち上がることができる。大人の青春ラグビー小説!
彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。 大反響5刷! あなたたちがいるから本が読めるーー。 作家が物語を紡ぐ。編集者が編み、印刷営業が伴走する。完成した作品はオペレーターにレイアウトされ、版に刷られ、紙に転写される。製本所が紙の束を綴じ、"本"となって書店に搬入され、ようやく、私たちに届く。廃れゆく業界で、自分に一体何ができるのか。印刷会社の営業・浦本は、本の「可能性」を信じ続けることで苦難を乗り越えていく。奥付に載らない、裏方たちの活躍と葛藤を描く、感動長編。 【『本のエンドロール』ができるまで】の動画公開中! https://www.youtube.com/watch?v=586VXDPwowQ 印刷・製本等業界で働く人々から大絶賛! 本ができた感動は携わった人の思いが読者に届けられたときに得られるもの。ひとりでも多くの本好きに読んでほしい本だと確信しています。【印刷営業 男】 組版って、バランスよく、美しく並べて、読みやすい状態にすること、PCやスマホで文字を打つときは気にしないですよね。この本を読むときに少し気にしてもらえたら嬉しいです。【DTP組版 女】 「本」に関わる全ての人の姿を見せてやろうというタイトルに偽り無しの本でした。この中の一つに関わってるのだと思うと不思議な感じです。【印刷機オペレーター 男】 組版、校正、印刷、製本担当者は職人です! 組版の奥深さ、校正の大切さ、職人のこだわりをお楽しみください!【生産管理部 男】 世間的に出版不況と騒がれる我が業界の縁の下を、インキ臭く描いた、異色の小説が生まれました。ヤバい本を生み出すドラマは、きっと湿し水をあなたに与えてくれます。出版社と読者の真ん中で、日夜汗まみれパウダーまみれな僕達には、いつだって刷らなければならない本がある。閉塞感の強い時代に、ちょうしよく、空気を入れたい。仕事を探す若者に、仕事に疲れたつくり手たちに、僕ら現場からオススメします。【印刷営業 男】 小口側の扇のような丸みを見てやってください……。そこに私の奥義があります。【製本工場勤務 男】 実は1枚1枚、均一な印刷される前の白紙用紙を作って届けるのにもドラマがあります!! 用紙会社の思いも届け!!【用紙代理店 男】 第一章 『スロウスタート』 --早く刷れ! 第二章 『長篠の風』 --美しく刷れ! 第三章『ペーパーバック・ライター』-- 安く刷れ! 第四章『サイバー・ドラッグ』 --電子も作れ! 第五章『本の宝箱』 --本を造れ!
ゲームオーバー寸前!?崖っぷちのスマホゲーム制作会社「テノヒラ幕府」に集まった面々は、夢追い系の絵描きから、一流企業出の元偉いオジさんまで、来歴もマインドもてんでバラバラ。その作務衣の歴女が社長だって?先行き透明度ゼロのスマホゲーム戦国時代を生き延びるために、彼らの挑戦が今始まる!
大学生の城山義元は空を見ていた。そこに現れたのは天気オタクの女の子。空が、友が、猫が、歌が、写真が、彼女と過ごす時が、義元の上に降り積もる。特別な能力はない。それはだめなことなのか?好きなことをやりたいと思う。それは甘いのか?この小説が、答えだ。
河川敷で死に場所を探していた丸川良平の足元に、ラグビーボールが転がってくる。ボールを追ってきた老人に「人数不足だから」と無理矢理連れていかれた先で行われていたのは、40歳以上の選手による“不惑ラグビー”。そこには、年代もバラバラな大人たちの、泥まみれの姿があった。アツ苦しい男たちのおせっかいで、生きる側に腰を落ち着けてしまった丸川は、ラグビーを通じて、仲間と心を通わせる。やがて、丸川と、丸川の抱える秘密をきっかけに、チームメイトたちも己の人生を見つめ直していきー。平日はサラリーマン、休日はラガーマンとして、それぞれの事情を抱えながら社会で闘う大人たち。今年一番の、涙をさそう青春ラグビー小説。
32歳、わくわく食品経理課勤務、独身。ごく普通のサラリーマン・修一が買った宝くじは、一等2億円の大当たり!急に現れた親戚、慈善団体に同級生。さらにネットに実名が流出。会社の電話が鳴りやまない!幸運が招いた大混乱、いったい誰を信じれば?ジャンボなドリーム、宝くじエンタテインメント!
フリーターの拓真は、若手社長の寺井サチが興したスマホゲーム開発企業で働くことになった。同期入社は一流企業から転職してきた小野里譲二、55歳。生まれも育ちも違う人々と働くなかで生じる軋轢。我慢するべきか、ぶつかるべきか?個性あふれる面々が迎える予想外のラストとはー「意味がない」「仕方がない」その口癖を呑み込み、向き合え!日々働くあなたに届けたい、組織人への応援歌!!
大翔製菓・広報宣伝部に異動した山田助は、サラリーマン姿のままゆるキャラとなり、新製品「ガリチョコバー」のPRをすることに!同僚の水嶋里見は戸惑いつつも、持ち前の負けん気の強さでマネージメントを引き受けた。「分かりました。私が山田さんをプロデュースします。打ち合わせしましょう」果たして山田の運命やいかにー?
ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。 『営業零課接待班』著者の元気が出るお仕事小説 “下から目線”が会社を変える! 28歳落ちこぼれ、でも年収3000万円。史上最低のダメ男が帯びた密命とは? 小中高といじめられ続け、入社した会社もすぐ解雇。究極のダメ男・鈴木信男は、なぜか一流広告会社に採用される。そこで命じられたのは、エリート社員たちのストレスの捌け口となる「被取締役(とりしまられやく)」の極秘任務だった。かつてない“下から目線”で仕事の本質を衝いて反響と感動を呼んだ、ドラマ原作大賞受賞作。 一 プロローグ 二 内定書とマイ・ミッション(私の使命) 三 試用期間とアセスメント(評価) 四 外回りのアウトプット(成果物) 五 アフター5とサプライズ・ビジター(驚きの訪問客) 六 秋の夜長のNDA(秘密保持契約) 七 裏町ドロップアウト(落ちこぼれ) 八 被取締役のクライシス(危機) 九 ベストエフォート(最善の努力) 十 同僚のファイナル・ソリューション(最終解決策) 十一 モラルハザード(倫理の崩壊) 十二 マイ・ポテンシャル(私の潜在能力) 十三 エピローグ
新堂修一(32歳・独身)は、食品会社の経理課に勤める、いたって普通のサラリーマンだった。大晦日の夜、一人自宅で宝くじの当せん番号を確認すると…2億円が当たっていた。人には言えない。新年を迎え、何食わぬ顔で出社し、銀行に行ってくじ券を渡すと、奥の部屋に通された。「200,000,000送金」。その日から、新堂修一の人生は激変する。実家のリフォーム、寄付金の電話、同級生との再会、昔の彼女と新しい猫…幸運の波に乗り切ることができるのか?笑って泣いて、それでも人しか愛せない!ノンストップ“億万長者”エンターテインメント。