著者 : 宮崎亜美
黒髪に黒い瞳をした息子の父親は……。 ロイヤル・シークレットベビー物語! 恋人に裏切られつづけて男性不信に陥ったシドニーは、 専門クリニックで子供をもうけ、小さな息子を独りで育てている。 ある日、同僚の結婚祝いを買いに訪れた百貨店で、 高級服に身を包んだ、息をのむほど魅力的な男性に声をかけられた。 驚くことに、ルールという名の彼は地中海の公国のプリンスだった。 シドニーははじめ戸惑ったが、話をするうちにどんどん惹かれ、 彼こそ、ずっと叶わぬ夢とあきらめていた理想の男性だと直観した。 やがて、息子に会いたがる彼を自宅へ招待することに。 恋に舞いあがったシドニーは、そのときまだ気づいていなかったーー 最愛の息子とルールが、とてもよく似た髪と瞳をしていることに。 2歳の息子もルールにとてもよくなつき、やがてシドニーは彼にプロポーズされます。性急すぎるというためらいはあったけれども、彼女は承諾することに決めるのでした。しかし、このまるで夢のようなロイヤル・ロマンスには、思いもよらない落とし穴が……。
見えなくても、聞こえなくても、感じる愛。 ハンディを乗り越える二人の感動ロマンス! 北米の巨匠ダイアナ・パーマーと英国の名筆ルーシー・ゴードンが描く、ハンディキャップを抱えたヒーローとヒロインが困難を乗り越えて愛を見つける珠玉のラブストーリー2篇が楽しめます!
ありえない。妹の婚約者の義兄がサクソンだなんて!マギーは相手方の富豪一族と顔合わせする妹につき添い、事故で失明した“ホーク”という気難しい義兄を和ませる役回りだった。狙った獲物は逃さない鷹ーホークと彼が呼ばれるのも不思議ではない。サクソンは目的のためなら手段を選ばない冷徹な実業家だ。かつてマギーは仕事で出会ったハンサムなサクソンに惹かれたが、誤解がもとで彼から猛烈な怒りを買ってしまった。逃げるように田舎に引っ込み、ひっそりと彼を想いつづけてきたのだ。だが、そんな彼女に、サクソンは有無を言わせぬ鋭い調子で命じた。「心から反省しているとわかるまで、私の目になってもらう」
私があの気難しいCEOの秘書に採用されたの?フランチェスカは喜びと不安で胸がいっぱいになった。ハリソン・グラントは女性たちを虜にする甘い容姿とは裏腹に、些細なミスも許さない冷酷な仕事ぶりで知られている。密かにハリソンに焦がれるフランチェスカは、ボスに認められたくて懸命に働くが、労いの言葉一つなかった。やっぱり彼は私のことなんてなんとも思ってないのね。その矢先、重要な契約が整ったあとの高揚感のせいか、車内でハリソンに誘惑され、唇を許してしまった彼女は…。