小説むすび | 著者 : 宮崎彩

著者 : 宮崎彩

鏡の家鏡の家

鏡よ鏡、いちばん美しいのはだれ? 私じゃないことは、わかってる……。 あきらめかけていた初恋の人が帰ってきた。 16歳のときからずっと、リズは12歳年上のグラントに恋していたが、 彼は美しい恋人とともに町を出ていき、外科医になった。 リズの想いはそれから長い間、胸の奥底で秘められたままだった。 そして今、奇跡が起きた。事故で負傷して戻ってきたグラントが、 献身的に彼の世話をするリズに「結婚してくれないか?」と言ったのだ! だがグラントの言葉は本当の愛からではないと、リズにはわかっていた。 事故後、恋人に逃げられて心身が傷ついた今の彼は、抜け殻なのだ。 それでもリズは愛する人のために一心に尽くした。 いつかきっとグラントが彼女への愛に目覚めてくれる日を願って……。 南アフリカが生んだ偉大な作家Y・ウィタルによる、若きヒロインの一途な愛と献身を描いた1982年の名作です。愛されていないという不安を抱えたまま結婚するリズの前に、グラントの元恋人が現れて……。紙書籍限定の再版です!

都会の迷い子都会の迷い子

冴えない掃除人と、洗練された弁護士。 こんな形で再会するだなんて……。 ミランダが希望を抱いて都会に出てきたのは3カ月前のこと。 それなのに、彼女の夢はすでにしぼみかけていた。 就職難のご時世に、学歴も資格もない田舎娘が職を得るのは難しいのだ。 おまけにミランダは不慣れな都会で交通事故を起こしてしまう。 だが罰金よりもショックだったのは、相手側の弁護士ニコラスが、 彼女の洗練されていない雰囲気といかにも女性らしい容姿を 揶揄しているのを耳にしてしまったことだった。 長身で魅力的な彼のことが気になっていたなんて、私、ばかみたい! そんなある日、ミランダが掃除人の仕事で高級マンションを訪ねるとーー なんとそこは、ニコラスのオフィス。ミランダは慌てて回れ右をした! 職業紹介所から掃除人の求人があると紹介され、運悪くニコラスと再会してしまったミランダ。ところが意外にも彼に引き留められ、料理の得意な彼女は週3日の家政婦の仕事を引き受けることになります。ところが、ニコラスの恋人らしき女性にも軽んじられ……。

TOP