小説むすび | 著者 : 宮崎彩

著者 : 宮崎彩

都会の迷い子都会の迷い子

冴えない掃除人と、洗練された弁護士。 こんな形で再会するだなんて……。 ミランダが希望を抱いて都会に出てきたのは3カ月前のこと。 それなのに、彼女の夢はすでにしぼみかけていた。 就職難のご時世に、学歴も資格もない田舎娘が職を得るのは難しいのだ。 おまけにミランダは不慣れな都会で交通事故を起こしてしまう。 だが罰金よりもショックだったのは、相手側の弁護士ニコラスが、 彼女の洗練されていない雰囲気といかにも女性らしい容姿を 揶揄しているのを耳にしてしまったことだった。 長身で魅力的な彼のことが気になっていたなんて、私、ばかみたい! そんなある日、ミランダが掃除人の仕事で高級マンションを訪ねるとーー なんとそこは、ニコラスのオフィス。ミランダは慌てて回れ右をした! 職業紹介所から掃除人の求人があると紹介され、運悪くニコラスと再会してしまったミランダ。ところが意外にも彼に引き留められ、料理の得意な彼女は週3日の家政婦の仕事を引き受けることになります。ところが、ニコラスの恋人らしき女性にも軽んじられ……。

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