著者 : 小島正樹
会社社長が渋川市の自宅で殺害された。その右手の近くにはスペードのエースが置かれていた。事件を担当する捜査一課二係の浜中康平は麻薬取締官から被害者が麻薬取引にかかわっている可能性があり、半年前から自宅をカメラで監視していたとの情報を得る。カメラの映像を見せてもらう浜中達だが、そこには犯人と思しき人物は映ってはいなかった。
警察官五人を殺し、確定死刑囚として独房にいながらも難事件を解決する月澤凌士。彼は「闇探偵」と呼ばれ、警視庁捜査一課の百成完とバディを組む。ある日、月澤が収監された脳科学医療刑務所で毒殺事件が発生。さらに所長が撲殺される。直前に移送されてきた天才犯罪者の女は黒幕なのか?隔絶された刑務所で、二人は凶悪犯を制圧しタイムリミットまでに真相を見抜けるか!?
警視庁捜査一課の百成完は、確定死刑囚を収監した陸の孤島、脳科学医療刑務所を訪れた。そこにはホテルのスイートルームのような独房が一つだけあり、快適に過ごす囚人がいた。未解決事件を次々に解決し「闇探偵」と呼ばれる月澤凌士その人だ。百成は月澤に団地の二階の天井から聞こえてくる奇妙な声の謎を解いてほしいと依頼する。それは連鎖する怪奇事件の序章だった。
柳生との孤独な戦いに挑む忍びが駆使する特殊な術とは?(殺人刀)下忍ゆえ舐めさせられた屈辱…愛する女のため抜け忍となった男の運命は?(忍喰い)伊賀の里を焼き尽くした信長への復讐に燃える、美しきくノ一の恐るべき策謀。(月に告げる)ほか、本格推理作家六人が贈る全編書下ろしの作品集。『黒ノ巻』に続く、謎に彩られたスーパー忍者活劇第二弾!
東北の寒村で受け継がれる千里眼・予知・呪殺の「三つの奇跡」。儀式を執り行う糸瀬家は、「憑き筋」として厭われてきた。探偵の海老原はその解明に挑む。一方、警視庁の鴻上管理官は、都内で発生した不可解な連続殺人の捜査に行きづまっていた。事件解決の鍵は被害者の血縁にあるかもしれない。村で邂逅した海老原と鴻上は、四半世紀前に発生した少女の神隠し事件、さらに憑き筋の糸瀬家と村を牛耳る染矢家の、怨嗟の歴史に巻き込まれてゆく。
警察車両を先導中の白バイが警官もろとも消失した。この怪事件に招聘されたのは「ガラスの探偵」の異名を持つ自称天才、朝倉。捜査は助手任せで見当違いな推理を連発する彼に、刑事たちも呆れ顔。ビル屋上で見つかった白バイ警官の死体と過去のストーカー殺人が絡み合った難事件を、朝倉は解決できるか?
ある母娘を脅かす「悪魔の声」。その正体と目的は?警視庁捜査一課の刑事・百成完から相談を受けた「闇の探偵」月澤凌士は、たちどころにその謎を解き明かす。だが、、それは複雑怪奇な連鎖殺人の序章でしかなかった。完璧なアリバイを支えるトリックと、犯罪の恐るべき全貌を月澤は見破れるか?そして月澤自身に隠された最凶の秘密とは?本格ミステリー界を揺さぶる強烈な名探偵登場!!
孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。唯一の手がかりは、20年前の殺人と蘇るミイラについて書かれた異様な日記のみ。友人・那珂の助けを借りてついに家を突き止めるが、そこは江戸時代から存続する曰く付きの屋敷だった。そして新たな殺人が…。謎とトリック2倍増しミステリ!
殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明かされる真実から、火に祟られた一族の宿命が浮かび上がるー。精緻に組み立てられた謎と、驚愕の結末に感嘆必至の長編ミステリー。
東京の多摩湖畔で、巨木の高枝に挟まったウエットスーツ姿の女性の死体が発見される。さらに同じ頃、現場から少し離れた住宅地で、女性社長が三重密室の邸宅内で殺害されていた。捜査本部を率いる警視庁の理事官、和久井遙香は同一犯であるとにらみ、被害者二人に共通する知人たちを聴取するが、全員にアリバイがあり、事件は迷宮入り。一方、本庁の刑事部長の密命を受けた刑事の友坂は、庁内で「ガラスの探偵」と囁かれる朝倉透に事件の解明を依頼するが!?
“やりすぎミステリー”の旗手が贈る、100パーセントの推理小説!“血の池”に浸かった死体には両手首がなかった。難事件に挑むのは、孫におんぶされたおばあちゃん!名刑事の未亡人・城沢薫の“位牌推理法”が炸裂する!?
警視庁の管理官・幸田が乗る自動車を先導していた白バイが、乗務する警官とともに消失。ありえない事件を穏便に解決すべく、幸田は庁内で「ガラスの探偵」と囁かれる探偵・朝倉に謎の解明を依頼する。朝倉は、繊細な心と明晰な頭脳を併せ持つ「名探偵」だと自任しているが、推理は助手の小太郎に任せきっている。現場調査の最中にビルの屋上で発見された白バイ警官の射殺体。そして、かつて同じ場所で起こったストーカー殺人事件が、朝倉を迷宮へと誘うー。
探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。孤児院育ちの美女が生家探しを弁護士に依頼に来て、手がかりは捨てられたときに残された日記くらいだと言う。具体的な地名はいっさい出てこない代わりに、20年前の殺人と蘇るミイラの謎が書かれた日記をもとに調べ当てると、思わぬ新たな殺人が起こる。最後のどんでん返しまで、目が離せないジェットコースター新感覚ミステリー。