著者 : 小林司
名探偵シャーロック・ホームズがもうあなたを離さない!!世界初!イラストで探る秘められたその生涯。日本を代表するシャーロッキアンが秘蔵コレクションを初公開。
ロンドン市内の「ホームズの名所」新旧様変わりの報告から、英国南部にドイルの隠れ家やその家族の墓を探し歩く旅…。前回のシャーロッキアンたちが再集合して、ウィリアム・テルに会い、熊とたわむれ、戦車にも乗ったスイス建国700周年記念のホームズ・ツアーの行程…。ニューヨークでホームズの誕生日を祝うB・S・Iのディナーなど、ますます興味が広がる、楽しい旅日記の第二弾。
ホームズの下宿のあったベイカー街、ワグナーのオペラをみにいったロイヤル・オペラ・ハウス、彼とワトスンが初めて出会ったセント・バーソロミュー病院、二人が犯人を追跡したオックスフォード街からリージェント街、そして散策した公園はどこか?-大英帝国の最も華やかな時代に大活躍した名探偵中の名探偵シャーロック・ホームズ。その足跡をたどると、ヴィクトリア朝時代の残り香が色濃くただよう都・倫敦が霧の中から…。
本書は米国の作家、批評家として活躍し、いちばん古いシャーロッキアンの団体〈ベイカー・ストリート・イレギュラーズ〉の創立者のひとりとして知られるヴィンセント・スタリットが1933年に発表したエッセイである。系統的、総合的視点からホームズ物語全体を扱った批評として名高いこの書物は、今日でもその価値を失わない古典的作品として有名である。
この本は、「シャーロック・ホームズ物語」を一作でも読んだことのある人に、ホームズの尽きせぬ魅力と、日本や世界のシャーロッキアンの多岐にわたる活動を伝えようとした本です。
シャーロック・ホームズは生みの親コナン・ドイルの手によっていかに創造されたか?それはかならずしも、ドイルの本意によって生み出された正統の嫡子ではなかった…。激動の時代ヴィクトリア朝の社会・風俗や時代背景をたんねんに描写しながら、ドイルの先祖、親兄弟、そして恋愛・結婚生活などの綿密な調査の上にたってドイルの生涯を描き、名探偵誕生の秘密に迫る伝記文学の傑作。
イギリスはホームズを生んだ国だけあって、シャーロッキアンも数多く、そうそうたるメンバーが顔をそろえている。たとえば本書に登場する、「熊のプーサン」のA・A・ミルン、推理作家のドロシー・セイヤーズ、ディクスン・カーなどもそうだ。彼らはホームズ物語と作者ドイルをめぐって蘊蓄を傾け、多彩な話題をくりひろげる。本書はその有名なエッセイを集めた古典的なアンソロジーである。