著者 : 小林栗奈
時空を超える骨董ミステリー、待望の第2幕! 美術部員の楓と春樹は、迷い込んだ骨董屋「眼球堂」で、絹や金銀の糸で織り上げられた1枚のタペストリーを見つけた。 それはかつて春樹が模写した、幻の画家エディス・グレイの絵、そのものだった。 春樹にその絵を描かせた男は、眼球堂に出入りする少女・リラを執拗に追っていることがわかり…。 幻の絵が複製された真の目的とは?巨大な財団の陰謀と、天才芸術家を襲った悲劇の真実に迫る! 一章 迷子の神様 二章 時の少女2 三章 嘆きのレース 四章 神の瞳 五章 瞳に降り、溶ける雪 六章 雪の翼 七章 アイズ
"死後"の時間、請け負います。 契約者が生前に積み立てた時間の分だけ、 死後「幻影」としてこの世に留まれる不思議な契約ーー「幻影保険」。 新宿のはずれの法律事務所に籍を置く弁護士・坂井は、 幻影保険の執行人という裏の顔を持っていた。 果たしきれない想いの深さに誰もが静かに涙する、"終末"ファンタジー。 一 銀の時計 二 契約者の訪れ 三 幻影と呼ばれる者たち 四 時を託すということ 五 冬の華 六 新しい朝
時空の狭間で語られる、奇妙で美しい7つの物語。 デパートの片隅でひっそりと営業している骨董屋・眼球堂(がんきゅうどう)には、 眼にまつわる品だけが集められている。 そしてそこは、彼方と此方をつなぐ場所でもあった。 ーーーーーーーーーーーー ある日、中学生の柚香(ゆずか)はデパートの片隅で ひっそりと営業する骨董屋を見つけた。 眼球にまつわる品ばかりが集められたその店の名は「眼球堂」。 店主は柚香にこう言った。 「この店の骨董はどれもみな物語を持っている。君が物語を読み取れたなら、 その対価として私は君に健やかな眼球をあげよう」 店主の取引に応じた柚香はまず、ブリキの人形を手に取るが…。 一章 革命の瞳 二章 左の目の悪霊 三章 眼目愛づる姫君 四章 妖精の瞳 五章 時の少女 六章 青の王妃 七章 瞳の力
『利き蜜師物語』ついに完結! 冬のカガミノで、奇病トコネムリが突然変異を起こした。 一気に罹患していく村人たち。 仙道は病のかげに銀蜂の王の存在を感じ取る。 すべての魔術師を己の支配下におき、世界を支配しようとする王。 まゆと仙道は命がけで最後の戦いに挑む。 やがて、仙道の体にはある変化が起き始め......。 読書メーター「読みたい本ランキング」3巻連続第1位! 反響続々の『利き蜜師物語』シリーズ、驚きと感動の最終話!
ついに迎える銀黒王との対峙の時! 音楽祭前夜、芸術と退廃の都"月の古都"で、 まゆと仙道は名門楽師一族を守り抜けるのか。 急加速!! 予想外!!! ますます目が話せない第3話登場! 六七質/装画 序章 秋の里 一章 予兆 二章 月の古都 三章 楽師の館 四章 銀蜂の行方 五章 遠見と過去見 六章 千年の琴 七章 風の音 八章 黄金の船 九章 契約の証 終章 それぞれの未来
チューリップの庭園と、息をのむような図書室を備える古城・ベルジュ城。 利き蜜師・仙道と弟子のまゆは、利き蜜師協会からの、ある命(めい)を受け城を訪れた。 敷地に入った瞬間、仙道はそこに働く特殊な力を感じる。 仙道たちを迎えた城主シェーラは若く美麗な女主人だったが、その気配はあまりに弱々しい。 やがて仙道とまゆはこの城で、利き蜜師の真実を知ることになり……。 迫力のスケールで描かれる利き蜜師の物語・第二話。 「続きが気になる!」熱い支持を得ていよいよ登場です! 序章:旅立ち 一章 霧の古城 二章 図書室の魔女 三章 夜の会遇 四章 呪われた城 五章 閉ざされた時の部屋 六章 月のワルツ 七章 炎の花 八章 明けの空 終章 帰郷
国家最高位にあり、蜂蜜に封じ込まれた“時”を読む能力を持つ、利き蜜師の物語。 豊かな花場を持つ村・カガミノ。 蜂蜜の専門家であり術師である利き蜜師・仙道の平穏な日々は、 村に迷い込んだ一匹の銀蜂に気づいたことで一変する。 東の地で悪しき風が吹き始めている……。 仙道は幼い弟子・まゆを連れてカガミノを出るが……。 迫力のスケールで描かれる傑作ファンタジー。第三回「暮らしの小説大賞」出版社特別賞受賞作。 序章 利き蜜師 一章 楽園の雫 二章 再会の時 三章 過去への扉 四章 金の守り蜂 五章 丘の上の学園 六章 金色の蜜の糸 七章 時を渡るもの 八章 そして、帰る場所 終章 春の月の夜に
摩周島は八丈島から船で2時間あまり、伊豆諸島の絶海の孤島である。人口は243名、ゆえに島民はみな知り合いという、平和な土地だった。ゴールデンウイークを恋人・多貴の暮らすこの島で過ごすために敬史朗はやってきた。だが、彼の到着直後、人々から御神木と呼ばれる桜の古木が何者かによって傷つけられる事件が発生。そして、次々と残酷な事件が!島民の間に不穏な空気が広がる。その矛先はなぜか、鋭敏な感受性と複雑な出生の事情を持つ夕貴の姪・明日香に向けられていた。