著者 : 小桜菜々
出版社
スターツ出版君との時間は一瞬で、君との恋は永遠だったーー。切なく忘れらない恋の物語。 【収録作品】『この関係には名前がない』ねじまきねずみ/『青い月だけが、知っていた。』りた。/(『初恋の終着点』小原 燈/『もう渋谷なんて行かない』メンヘラ大学生/『五人目の彼のことは、ちゃんと愛せるはずだから。』綴音夜月/『嘘と微熱と長い夜』椎名つぼみ/『××ナイト・××ストーリー』小桜菜々/『わたしのことを好きにならないあなたが好きだった』音はつき/『きらきら、ばらばら』青山永子/『溺れた恋を蘇生したい』蜃気羊/『彼との行為は気持ちよくなんてなかった』冬野夜空
自分と正反対の可愛い彼女がいる男に片想いする明。彼氏の浮気に気づいても、“一番”の座を手放せない沙夜。大好きな彼とセックスができなくなってしまったひより。この苦しい恋の先にある、自分らしい幸せとはー全ての女子に贈る、共感必至の恋愛短編集。
ありのままでいいなんて綺麗事だ。だって自分が変わらなきゃ何も変えられない。学校で親友を刺そうとする事件を起こした高2の茉優。自宅にも居場所がなく、叔母の亜実の家に居候することになった。そんなある日、亜美の行きつけの喫茶店に行くと、“あの日”茉優が怪我を負わせてしまった朔がいた。無口で近寄りがたい印象だったのに、責めるどころかどんな時も味方でいてくれる彼に、茉優の心は解きほぐされていく。そして、彼もまた心に深い傷を持っていた。“あの日”なぜ茉優は親友を刺そうとしたのかー。見えない傷を抱えた人へ。ラスト明かされる秘密に心が震える感動物語。
ーーけっこう大恋愛だと思っていた。 ーー幸せでいっぱいの恋になると信じていた。 ーーなのに、いつからこうなっちゃったんだろう。(「花火みたいな恋だった」本文引用) 浮気性の彼氏と別れられない夏帆、自己肯定できず恋に依存する美波、いつも好きな人の二番目のオンナになってしまう萌。--夢中で恋にもがきながら、自分自身の幸せを探す全ての女子に贈る、共感必至の恋愛短編集。
好きで好きで仕方がなかった悠聖と別れることになってしまった高2のチナ。彼を忘れようともがいたけれど…運命の人と幸せになるまでの10年間の物語。
大学生の乃々華は、リモート授業ばかりで退屈な夏を過ごしていたため、暇つぶし目的にマッチングアプリに登録する。そこで出会ったのは、社会人四年目で落ち着いた空気感を纏う男性・拓海だった。好きな小説家が同じところ、映画を観ている時は一言も喋らないところ、深夜に話すのが好きなところ…。まるで息をするみたいに自然に惹かれ合い、二人は付き合うことになる。しかし、拓海はいつもどこか影があった。彼の内面に一歩踏み込めず、乃々華は寂しさを感じるように。そしてついに、拓海から別れを告げられて…。少し前までの自分たちが、全部夢だったかのように思えるー。恋が終わる瞬間を鮮烈に描いた、心に突き刺さる青春譚。『叶わなかったけど、大切な恋。』実話エピソードコンテスト最優秀賞受賞作品を小説化!
人数合わせで参加した飲み会で、大学三年生の柚香は、人を惹き付けるクールな雰囲気を持った同い年の郁也に出会う。突然「お前の歌声、すげえ好き」と告白みたいな言葉をかけられ、音楽を通じて、交流がスタート。恐る恐るアップした好きなバンドのカバー動画。撮影後のふたりだけの打ち上げ。「付き合おう」もなしに始まった恋人関係。言葉足らずな彼からふと感じる愛情。やがてふたりは就職し、郁也からのプロポーズをきっかけに彼の転勤について行くことになる。この先の人生にはお互いがいることを信じて疑わなかったけれど…。-ずっと一緒にいられると信じていたのに、いつから違う未来を見ていたのだろう。報われなかった。でも、たしかに愛した。実話をもとにした四年間の恋人たちの物語。