著者 : 小泉武夫
食いしん坊発明家食いしん坊発明家
必要なのは、1%のひらめきと99%の食欲だ!?美味珍味の連打に唾液腺崩壊!無限の食欲に抱腹絶倒!!笑って泣ける“飯テロ”小説。昭和三〇年代の福島。日本酒の蔵元に生まれ育った少年の頭の中は、寝ても覚めても食べ物のことばかり。「美味しくて、便利で、みんなが幸せになる食べ物を作りたい」…かくて少年は、大学卒業後、東京で発明家を目指す。日本が誇る発酵学を駆使しながら、尽きせぬ食欲を糧に新たな美味を追い求める「食いしん坊発明家」の栄光と失敗の日々。
骨まで愛して骨まで愛して
滋養満点で、とろけるほど旨く、どこか懐かしいー粗。それは、魚の最もおいしい部分である。築地の有名マグロ解体人だった五郎が満を持して開店したのは、日本唯一の粗料理専門店。鰤大根、烏賊の腸煮、鱶鰭の姿煮、皮剥の肝和え、真子鰈の縁側、鮪の中落ち、煮凝ぶっかけ丼…四十年の魚河岸人生で磨かれた名物料理の数々は、人々の舌を“残すとこなく”口福で満たしていく。粗大好きな著者が渾身の愛を込めて綴る、涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」の人情小説!
蟒之記蟒之記
身上惜しまぬ希代の宴会名人、〓愁使者抱樽。アルコールの概念がなかった時代のきき酒師、宇田川小三郎。上方から江戸への新酒一番入荷を競う番船競争、正覚坊の亀。大酒合戦で一斗九升五合を呑み干した男、小山の佐兵衛。役人尻目に密造酒造りに励む白馬佐助-。江戸と美酒の香りあふれる、桁外れの大江戸酒豪列伝。
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