著者 : 小澤征良
しずかの朝しずかの朝
しずかは25歳。家庭のある恋人と別れ、勤めていた会社は倒産。人生に迷う彼女は、不思議な縁に導かれ、亡命ロシア貴族の未亡人ターニャが住む横浜の洋館で暮らすことになる。一方、恵まれた結婚をしたはずのしずかの姉、恭子もまた、問題を抱えていた。心配したしずかは姉を洋館に呼び寄せるがー。優しい人々との出会いによって生きる道を見いだす女性を描く、前向きな再生の物語。
蒼いみち蒼いみち
南青山でのPRの仕事や、幼馴染み・フユちゃんと出かける金曜日の夜。充実しているはずの毎日に、なぜか励奈は何かが欠けているように感じていた。そんなとき間違い電話で偶然聞いた英語のメッセージが、思いがけなく新しい自分に出会う旅へ彼女を誘う。
しずかの朝しずかの朝
「愛さなかったら孤独にすらなれないわ。大事なものをちゃんと見て。あなた方の人生はこれから始まるのだから」人生に迷うしずか、かたや順風満帆の日々に翳りが見え始めた姉の恭子-。問題を抱えた姉妹は不思議な縁に導かれ、横浜の古い洋館、ロシアン・ハウスにやってきた。そこには、戦争や国を超えて生きてきた人々の歴史と、受け継がれてゆく永遠のひかりがあった。凛とした老婦人ターニャが二人に教えてくれたものとは?小澤征良が時空を超えて紡ぐ書下ろし長篇、誕生。
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