小説むすび | 著者 : 小野俊太郎

著者 : 小野俊太郎

『トム・ソーヤーの冒険』の世界『トム・ソーヤーの冒険』の世界

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2020年11月30日 発売

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背後にアメリカの歴史そのものが横たわっている 『トム・ソーヤーの冒険』を精読する! 各章の「あらすじ」を整理しながら鍵となるテーマを順に読解しつつ、 独立宣言から100年後に出版されたこの作品の影響やアダプテーションにも迫る。 表面上の少年たちの海賊ごっこや宝探しの冒険を精読すれば、 過去や現在のアメリカ社会を考える上での手がかりを与えてくれる…… さあ、アメリカ文学の正典(キャノン)への冒険へ!  【目次】 はじめに 平凡な田舎での非凡な冒険=世界一のいたずらっ子/平凡人トムの物語/本書の構成と内容/注意点 第一章 キャラクターと背景 1 キャラクターたち/2 舞台背景 第二章 『トム・ソーヤーの冒険』(一八七六)の物語を読む  章題について ◉まえがき ◉第1章「トムと家族関係」   ◉第2章「塀塗りの計略」 ◉第3章「ベッキーと出会う」 ◉第4章「日曜学校の騒動」 ◉第5章「噛みつき虫と犬」 ◉第6章「遅刻とベッキー」 ◉第7章「ダニ遊びと失恋」 ◉第8章「海賊になろう」 ◉第9章「墓地での殺人」 ◉第10章「沈黙の誓い」 ◉第11章「良心に悩む」 ◉第12章「ネコと民間療法」 ◉第13章「海賊たちの船出」 ◉第14章「楽しいキャンプ生活」 ◉第15章「そっと家に帰る」 ◉第16章「はじめてのタバコ」 ◉第17章「自分の葬式に出席する」 ◉第18章「夢の話」 ◉第19章「木の皮の手紙」 ◉第20章「身代わりとなる」 ◉第21章「トム、学芸発表会で失敗する」 ◉第22章「トム、はしかにかかる」 ◉第23章「トム、裁判で証言する」 ◉第24章「インジャン・ジョーの恐怖」 ◉第25章「トム、宝探しの夢を語る」 ◉第26章「幽霊屋敷に隠された宝」 ◉第27章「追跡」 ◉第28章「インジャン・ジョーの根城」 ◉第29章「未亡人を助けるハック」 ◉第30章「洞窟で迷子になる」 ◉第31章「迷路としての洞窟」洞窟探検/ ◉第32章「洞窟の外へ」脱出した二人/アリアドネの糸 ◉第33章「インジャン・ジョーの最期」詩的正義がおこなわれる/良いインディアンは死んだインディアン ◉第34章「金貨の山」芝居がかった話 ◉第35章「ハック、盗賊の一味となる」投機と投資/コスモポリタンとしてのハック/紳士盗賊トムの一味 ◉おわりに 第三章 トム・ソーヤーの行方 1 『トム・ソーヤーの冒険』の全体像=前半と後半の対比/曜日の秩序/失われたものを発見する  2 トムとハックの関係=トムか、ハックか/ヘミングウェイの宣託=選択/二つの作品の友情の違い/贋金と偽物/『トム・ソーヤーの冒険』との関連 3 影響とアダプテーション=ミシシッピ川とトムの成長/田舎町と脱出願望/キングにとってのトム・ソーヤー/映画のなかのトム・ソーヤー/宮崎アニメのトム・ソーヤー おわりに 小さな市民トマス・ソーヤー

快読 ホームズの『四つの署名』快読 ホームズの『四つの署名』

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2019年6月3日 発売

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死体の傍らに遺された四人の記号をめぐる 密度の濃い一作を解読して見えるものとは……。 海外からの脅威に立ち向かう 名探偵ホームズの推理と冒険。 ともに「症例=事件」を扱う ワトスンとの友情の試練。 ホームズの悪癖から美食まで。 「ホームズ物語」のすべてが、 『四つの署名』には凝縮されている。 【目次】 はじめに 『四つの署名』は魅力の宝庫 第1部 『四つの署名』の成り立ち  第1章 作品をいろどる登場人物たち  第2章 あらすじとホームズたちの名言 第2部 四つの記号を読む  第3章 第一の記号:「インド」と大英帝国の拡張  第4章 第二の記号:「探索」する人と動物  第5章 第三の記号:「ロマンス」をいろどる恋と狩り  第6章 第四の記号:「症例」を読む探偵と医師  第3部 『四つの署名』の位置づけ  第7章 ホームズ物語の完成へ  第8章 翻案され映像化される おわりに 「症例」としての『四つの署名』 あとがき 参考文献ほか はじめに 『四つの署名』は魅力の宝庫 第1部 『四つの署名』の成り立ち  第1章 作品をいろどる登場人物たち  第2章 あらすじとホームズたちの名言 第2部 四つの記号を読む  第3章 第一の記号:「インド」と大英帝国の拡張  第4章 第二の記号:「探索」する人と動物  第5章 第三の記号:「ロマンス」をいろどる恋と狩り  第6章 第四の記号:「症例」を読む探偵と医師  第3部 『四つの署名』の位置づけ  第7章 ホームズ物語の完成へ  第8章 翻案され映像化される おわりに 「症例」としての『四つの署名』 あとがき 参考文献ほか

フランケンシュタインの精神史フランケンシュタインの精神史

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彩流社

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2015年8月19日 発売

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フランケンシュタインと日本SF の相関をさぐる文化論! 200 年前に書かれた『フランケンシュタイン』が提示する 問題系の現代的な意義=「つぎはぎ」「知性や労働の複製」 「母性をめぐる解釈」などをめぐり、日本の戦後SFへの継承をたどる! 小松左京、光瀬龍、荒巻義雄の第一世代、 田中光二、山田正紀の第二世代をへて、 第三世代以降の伊藤計劃や円城塔へどのように繋がっているのか? ※2015 年秋上映予定の映画『フランケンシュタイン』、 そしてアニメーション映画、伊藤計劃・円城塔原作の『屍者の帝国』 の上映にあわせての刊行! ●はじめに 「怪物には、へそがない」・徘徊する怪物・ へそをめぐる議論・この本のねらいと構成 第1部 メアリー・シェリーの遺産 ●第1章「生命創造とつぎはぎの身体」・ 神の創造とゴシック小説・つぎはぎの身体と準創造 ●第2章「魂なき肉体と機械の複製」・ 人口統計と数値化の時代・ラッダイト運動と機械嫌悪 ●第3章「境界線上の怪物」・ 母性という呪い・家なき子と男たちの関係・ 製造物責任をどこまで負うか ●第4章「グローバル化のなかの怪物」・ ナショナルの外へと出ていく・怪物の存在証明 第2部 戦後日本におけるフランケンシュタイン ●第5章「怪物からロボットやサイボーグへ」・ フランケンシュタインと視覚表現・フランケンシュタインと鉄腕アトム・ 兵器としての鉄人28 号・良心回路と人造人間キカイダー ●第6章「神との闘争をめざして」・フランケンシュタインと戦後日本・ 別の歴史と神への道ー小松左京・サイボーグと解脱ー光瀬龍 ●第7章「フランケンシュタインと対抗文化」・新しい波と対抗文化・ ヨーロッパとフランケンシュタインー荒巻義雄・ エコロジーと闘争ー田中光二・神を狩る敗者たちー山田正紀 ●第8章「怪物たちの共同体」・ポストヒューマンと怪物・ フランケンシュタインと女性性・『屍者の帝国』とテキストの縫合 ●おわりに「フランケンシュタインの問題群」

『ギャツビー』がグレートな理由(わけ)『ギャツビー』がグレートな理由(わけ)

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彩流社

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2013年6月5日 発売

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6月14日全国一斉ロードショーのディカプリオ主演の映画『華麗なるギャツビー』の見どころを、紹介しています! 監督のラーマンは、観客にどんな仕掛けをしているのか? 試写会を観たばかりの著者が斬新に、そして、詳細に読み解いています! 【☞本書の❼大特徴】 なぜこの作品はグレートなの? ❶『ギャツビー』のあらすじを完全ナビ。時間の流れもわかる、「フローチャート」付き! ❷分かりやすい相関図で複雑な人物関係もバッチリOK! ❸村上春樹訳の“おいしい読み方”をこっそり紹介!4つの翻訳の対応表付き! ❹映画を観るツボは? 小説と映画、どこが違う? ❺25のキーワードで、映画の時代背景も分かる! ❻もちろん、原作者フィツジェラルドも抑えてます! ❼話題の最新作、ディカプリオ版の『華麗なるギャツビー』の見どころもいち早く教えてくれる! ☞村上春樹が訳し、レッドフォードが演じ、そしてこの夏、 ディカプリオが演じる『ギャツビー』の魅力を、『モスラの精神史』 (講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川書店)で 知られる著者が、大胆に読み解く、イチオシガイドです! はじめに 21世紀に『ギャツビー』が新しい CHAPTER 1 登場人物とストーリーを早わかりナビ CHAPTER 2 25のキーワードで『ギャツビー』を〈深読みする〉 CHAPTER 3 映画になった『ギャツビー』 CHAPTER 4 映画と原作、どこが違う、なぜ違う? CHAPTER 5 村上春樹で読むか、野崎孝で読むか CHAPTER 6 原作者のフィツジェラルドって、どんな人? おわりに 『ザ・グレート・ギャツビー』の偉大さ

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