著者 : 尾崎克之
バレンシア大陸は二極に割れていた。すなわち、荒ぶる魂の神ドーマと大地母神ミラ。あるいはやさしさといつくしみの支配する王国ソフィア、戦いこそが人を育むと信じる帝国リゲル。その敵対する二極が最悪の戦乱をひきおこした。両端のユニティたちはそれぞれの神を信ずるが故、それぞれの祖国に忠誠を誓ったが故、互いに争い血を流した。来る日も、また来る日も…。この物語の主人公はアルムとセリカ、そして無数の若きユニティたち。誰もが目指すはバレンシアの統一。だが、その進むべき道はあまりに異なる。そこに、大いなる愛と憎しみの物語が大きくうねりはじめていた。
大いなる戦乱の只中にあるバレンシア大陸。数多のユニティが命を落とし、そして新たなる出会いの物語があった。解放軍をひきいてソフィア王国を復興させた王侯軍大将アルム。若き神官セリカはまさに悲願であるミラ神復興を達成せんとしていた。しかし、運命は未だ2人を異なる方向へと導いていた。冷酷非情なるリゲル皇帝ルドルフの黒き企みが、再びその姿をもたげ始めている。…ソフィア王国の壊滅。何ゆえ彼はそこまでの狂気に走るのか?アルムは血の宿命すら知らず、剣をかざす。はたして2人の愛はまっとうされるのか?バレンシアに平和は訪れるのか?ここに物語は完結する。
ワルキューレは夢を見た。眼下に果てしなく広がる厚い雲の割れ目から噴き出す巨大で真黒な帯。それは地上に暮らす人々の苦しみと悲しみにゆがんだ顔が幾千も集まった絶望のかたまりだった。『かつて時の鍵を奮いし村人、マーベルを暗黒の地に導きたり』人々の胸の奥に住む悪の心をかてとして生き続ける悪の化身ゾウナは、絶海の孤島に城を築き、満月の儀式を始める。マーベルランドには、はるか昔から伝わる時の鍵の伝説がある。天の使いワルキューレはマーベルに元の時の流れをとり戻すことができるのだろうか。彼女をとり巻く精霊たちの宿命とは…。時の鍵のもつ真意がいま解き明かされる。
輝く泉の水で育てると、なんでも夢がかなうという黄金の種。それをめぐって人々が略奪と殺りくを繰り返すうちに、この世界は悪の化身カムーズの手に落ちる。荒れ果てた大地。途方に暮れる人々。最後の望み、どこかにあるという黄金の種を探し求め、旅を続けるサンドラ、コアクマン、ズールの3人にカムーズの魔兵士が襲いかかる。絶体絶命のピンチに、奇跡が起きた。一条の光とともに、神の子ワルキューレが天空から舞い降りてきたのだ。強敵カムーズを倒せるのはワルキューレだけ。黄金の種の謎を解き、地上を再び楽園に変えるため、新たな冒険の旅へ。
ドロボウはドロボウでも、そんじょそこらのドロボウとはワケが違う。ゴエモンは悪い奴をくじき、弱い者を助け、ついでにコバンもバラまく良いドロボウ。そのゴエモンの家に、ナント、ドロボウが入った。大事なご先祖の黄金キセルが盗まれてしまったのだ。しかも、犯人は隣のおみっちゃんまでさらって行ってしまった。「にょほほ〜」、と突然現れたエビス丸を道連れに、ゴエモンの突撃はとどまる所を知らない。猫がしゃべる村でコバンネコ。ほかの村でくの一忍者のヤエちゃんを仲間に加え、次々に出てくる敵のカラクリロボットたちをやっつけろ。
敏腕テレビディレクター早川秋子は、プロデューサー星野和夫ら4人の撮影隊と、今は亡き天才画家・間宮一郎の屋敷へのりこんだ。未公開の一郎のフレスコ画をスクープ。しかも、間宮邸は謎の一家崩壊のドラマを秘めている。高視聴率まちがいなしの番組ができるはずだった。しかし、そこは間宮夫人の恐るべき呪いと怨念が渦巻く、悪霊屋敷と化していたのだ。たちまち、和夫の娘ミエが、何者かに連れ去られてしまう。次々と襲いかかる悪霊たちと戦いながら、残された4人の必死の捜索が始まる。手がかりは一郎のフレスコ画に隠された謎を解くこと。そして、秋子の心の力で間宮夫人の悪夢の迷宮から無事脱出するのだ。
剣と魔法の共存する不思議な世界は、天空からの使者、フィンラジールとバブモーダによって守られていた。しかし、この美しく平和に満ち溢れた世界を我がものにしようとしたバブモータは、強大な魔力によって世界征服を始めたのである。事の重大さを知ったネルウィン村の魔法使いハイアルドウィンは、村の修業者を呼び、戦士を選んで討伐に向かわせることにした。そして、勇者に選ばれたのが“ウィロー”だ。剣、魔法ともに未熟ではあるが、正義と家族を愛する心は誰にも負けないウィロー。バブモータを倒すため、果てしない冒険と修業の旅に、今、ウィローは出発する…。
ヘアンを目指して旅を続けるヨシツネ一行は、途中、生き別れていたヨシツネの兄、ヨリトモと出会う。ヨリトモはヘアンへの侵攻を狙う復興ハラー族の大将となっていた。再会を祝すヨシツネとヨリトモ。しかし、一刻も早くヘアンへと血気にはやるヨシツネを、ヨリトモはおさえる。“我等はハラの直系。むざむざ命を落としてはならぬ”。ヨリトモは、一の腹心カーツ・ヨシナカをすでにヘアンへ派遣していたのだ。が、都より届いたのは、“ヨシナカ乱心”の知らせ。ヨシツネは兄ヨリトモをなだめ、ヘアンへ向かう。ものすごい邪気にあふれるヘアンの空は、紫色に染まっていた…。
ケン、タダシ、鏡太郎の通う袖ケ浦小学校の6年6組に転校生がやってきた。名前は藤原スミレ。それがとてつもない美少女で三人組はひとめぼれ。特にケンは春の海のクラゲのように夢うつつ。三人はさっそくスミレの家へ押し掛けていくが、そこで奇妙な現象に直面ーなんとスミレが妖怪変化に変身してしまったのだ。その場は、スーパーイズナ丸の登場で危機を脱っするがスミレの姿がない。スミレの父親、藤原サスガの話によると、以前、冒険旅行に出かけたガリ島の魔霊がスミレを連れ去ったというのだ。三人はいでたちを揃え、ガリ島へとスミレ救出に向かうのだが…。
影地球、東洋暦12世紀。ピョウー族とハラー族は永遠のライバルとして天下の実権をめぐり血で血を洗う戦いを展開していた。しかし、その裏には、影地球を魔空界のものにせんとする妖魔たちの陰謀が渦巻いていた。血気盛んなサムライ少年ウシワカは打倒、ピョウー族にもえるが、少しずつその背後に隠れた、虚眼憎正をはじめとする巨大な邪悪の力に気づき始める。勇気りんりん、無鉄砲で、女にコにはからきし弱いウシワカは、海乃善尼の指示で兄のイマワカ、オトワカと出会うために旅立つが、行く手には無数の妖魔が待ちうけているのだ。
タマムスビ・カツマに夢で呼び出された3人組。そこで、3人の心の祖先である大天空丸が、悪の手に利用されようとしていることを知る。新宿の3つのビルの配置が、大天空丸を大天空災丸に変身させる邪悪の祭壇そのものであり、ある3つの要素が欠けているため、まだその力を発揮していないという。スサノオ、義経、清正ーこの荒武者のもつ3供物をそなえれば邪悪の祭壇は完成してしまう。天魔族が3供物を手に入れようと、動き始めた。天魔族より先に3供物を集めないと、大天空丸が危い。
無縁ゾーン上空で、空魔におそわれていたお守り助士すいさいを救ったために、お守りの楽園、「天地球」の難事件にまきこまれてしまったヘッドロココ、ヤマト神帝以下の聖戦士たち。しつように攻撃をしかけてくる悪鬼の手から、天地球を救うためにヤマト神帝たちは立ち上がった。秘宝の謎をとき、仲間の聖戦士とともに天地球の平和をとりもどすのは君だ。
学校さぼって自動車モトクロスに熱中していた、タダシ、ケン、鏡太郎の悪ガキトリオ。ひょんなきっかけで、奇々怪々な天魔たちを街に解き放ってしまったのだ!さあ、大変!住みなれた袖ケ浦町に無数の物の化があふれ出した。そして、こともあろうに、タダシたちの通う、袖ケ浦小学校を拠点にいすわってしまったのだ。この天魔たちをもとどおり封印できるのは、悪ガキトリオの3人だけ。凄絶、愉快の大冒険物語の、始まりだあっ!