著者 : 尾崎紅葉
多情多恨多情多恨
人付き合いの少ない鷲見柳之助にとって、妻は命でもあった。その妻を亡くすと、彼は最初ひどく嫌いであった友人の妻が夫の世話を焼く姿に惹かれるようになる。誠実朴訥な男が情をかけてくれる人物に傾いてゆく過程を描いた、紅葉の代表作。
紅葉・露伴文学選紅葉・露伴文学選
尾崎紅葉と幸田露伴の初期作品各一編「二人比丘尼色懴悔」「対髑髏」について簡潔明解な頭注を付け、ハンディーなテキストとして編集。補注並びに同時代評を付け、巻末には略年譜を添えて読解の便をはかった。
PREV1NEXT