小説むすび | 著者 : 山ノ内文枝

著者 : 山ノ内文枝

スター作家傑作選〜傲慢富豪の情熱〜スター作家傑作選〜傲慢富豪の情熱〜

貧しい祖父母の家で育ち、身分違いの地主の息子ジェイクの子を宿したキティ。だが初めての一夜のあと、彼に言われたのだ。妊娠しても子供は諦めてほしいと。妊娠を告げる前に、彼は別の女性と結婚。キティは打ちのめされ家を出た。8年後、祖母が亡くなり帰郷すると、長身の男性が現れた。彫りの深い顔立ちージェイク?-『飽くなき情熱』エミリーは結婚して3年経った今も大富豪の夫フィンに夢中。だが彼は前妻といまだに親しく、毎晩帰宅も遅いので不安でならない。今日は3度目の結婚記念日なのに、腕によりをかけて作った食事はすっかり冷めてしまった。思い余って夫の会社に行ってみると…そこには、一緒にシャンパンを飲む夫と前妻の睦まじい姿が!-『悲しい嫉妬』田舎町の診療所で看護師として働くララ。今年のクリスマスにはドクターの息子ニックが帰ってくるという。7年前のイブの日にダンスパーティでニックに恋したララは、次の日からダイエットに励んだ。今はもう太って未熟な少女ではないわたしを、彼はどう思うかしら?ララは期待に胸を高鳴らせるが、現実は残酷でー。-『始まりはラストダンス』

初恋に終止符を初恋に終止符を

この想いを終わらせるために、 私は“私”を、捨てる。 メリは枕に顔をうずめて泣きじゃくった。なんて最悪な誕生日なの……。 今日で17歳になったメリは、兄の親友であるジャックに、 長いあいだ秘めてきた恋心を思いきって打ち明けたのだ。 それなのに、ジャックは困惑したような表情を浮かべ、 恋愛対象としては見られないと言い残し、振り返りもせず去っていった。 ひどいわ。確かに私は太っていて魅力的じゃないけれど……あんまりよ。 いつか綺麗になって見返すと胸に誓った11年後、ついに機会が訪れる。 実業家となったジャックが、メリの兄が建てた別荘に滞在するという。 見違えるほど美しくセクシーに変身したメリは、別荘へ向かった。 彼と一つ屋根の下で過ごし、叶わなかった初恋に終止符を打つために。 メリを妹のように思うジャックは、突然の告白に面食らって逃げ出しましたが、彼女の亡き兄に妹をよろしくと頼まれてからは、自分のスタッフにメリの近況報告をさせて遠くから見守ってきました。そうとは知らぬ彼女は、17歳の失恋をずっと引きずっていて……。

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