著者 : 山中朝晶
不正を憎む刑事マクニールの妻が遺体で発見された。妻はホワイトハウス担当記者だった。死因は自殺とされるが、かつて社交界で起きた不審死に似ていた。政治的陰謀を疑い、捜査をはじめたマクニールは自問をする。自分を駆り立てているのは、正義か、復讐か
南北戦争下のルイジアナ。戦場での過酷な体験に苛まれ、伯父の農園で無為な日々を送る外科医のウェイド。殺人容疑を掛けられ、ウェイドの助けを借りて農園から脱走した奴隷女性のハンナ。さまざまな運命に翻弄される彼らが、最後にたどり着いた真実とはーー。
オーストラリアの田舎町で牧師が銃を乱射し、五人を殺して射殺された事件が発生した。町を訪れた記者のマーティンは、取材の中で牧師をかばう住民が多くいることを知る。だが、ひとりの老人が住民の言うことは信じるなと告げ……。事件の真相と町の秘密とは?
1941年、ハワイで起きた白人男性と日本人女性の惨殺事件。容疑者を追う米国人の刑事は、辿り着いた香港で太平洋戦争の勃発に遭遇するーー戦禍の太平洋諸国で真相を追い求める男の彷徨を描くエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞の大作
モンタナ州で広大な牧場を営むバーバンク兄弟。弟ジョージが地元の未亡人と出会い、結婚したときから、それを快く思わない兄のフィルは二人に対して執拗な攻撃を仕掛けていく! ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映像化の話題作。
不屈の艦長のもと、数々の障害と厳重な監視を避け、秘かにロシア海軍基地に接近する米海軍原潜トレド。いっぽうドゥロフ提督のクーデター計画は着々と進行し、ついに基地を訪問したロシア大統領を拉致する暴挙に出た。提督の野望が実現するのか?だが基地に潜入していた米特殊部隊が、大胆不敵な作戦行動を開始する…元原潜艦長ウォーレスと気鋭の作家キースが共作し、超大型映画化された潜水艦アクションの決定版!
“サラセン”のテロ計画は、ついにその準備を終え、実行の日が迫っていた。かすかな手がかりをつかんだ“ピルグリム”は、最後の望みをかけて“サラセン”の過去を追う。まったく姿の見えなかった敵の姿がおぼろに浮かびかけ、衝撃が“ピルグリム”を襲う。だが、計画決行までの時間は残り少ない。意を決した“ピルグリム”はついに危険極まりない賭けに出るが…雄大なスケールで驚異のマンハントを描く超大作、完結!
“サラセン”の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。暗号名“ピルグリム”を与えられた男は、すぐに追跡を開始する。敵の目標は?その手段は?手がかりはたった二回の電話傍受記録のみ。トルコへ飛んだ“ピルグリム”は、そこで謎めいた殺人事件に遭遇する…一方“サラセン”のテロ計画は決行へ向けて着々と進んでいた。はたして“ピルグリム”の追跡は実を結ぶのか?超大作白熱の第2弾!
たぐい稀な美女ドミニカはバレリーナを志すが、足を骨折して夢を絶たれた。父が急死すると、彼女はSVR(ロシア対外情報庁)の高官である伯父ワーニャによって、その美貌を利用した企みに加担させられる。その後ドミニカはSVRに入り、標的を誘惑するハニートラップ要員となった。やがて彼女は、命を受けCIA局員のネイトに接近するーロシア国内に潜み、彼に機密情報を流し続けるCIAのスパイを探り出すために!
ドミニカはネイトを誘惑する。が、CIA側は彼女がSVRの諜報員であることを突き止め、ネイトは彼女を寝返らせるよう指示される。だが、二人の関係は思わぬ方向へ。やがてワーニャはCIAに内通するスパイを暴く策略を講じるが、CIAも米国内に潜伏するロシアのスパイをあぶり出す作戦を展開する。そして、ドミニカとネイトには苛酷な試練が襲いかかってきた。元CIA局員の著者が予断を許さぬ展開で描く大型スパイ小説。
メイン州の森の若き猟区管理官マイクの留守番電話に、ある夜疎遠だった父からの伝言が残されていた。息子を捜す切迫した声ー翌朝マイクは父が殺人の容疑者となったことを知る。密猟をはじめ軽犯罪の常習犯である父だが、殺人者ではないはずだ。森へと逃げ込んだ父の無実を信じ、必死の調査を続けるマイクの思いは報われるのか?父子の葛藤と青年の成長の物語の中に、自然と人間への愛が深く息づく感動のサスペンス。