著者 : 山口守
星雲組曲星雲組曲
革命のたびに巨大化する銅像を崇拝する都市、精神状態の沈殿を再構成することで甦る絶世の美女、人間とロボットが逆転した世界、時間を貯める永遠時計…。ノンセンスな奇想と風刺と感傷が渾然一体となった台湾SF小説集。
遙かなる大地遙かなる大地
1968年12月21日、毛沢東は「知識青年は農村へ行って貧農・下層中農の再教育を受ける必要がある」との指示を発した。いわゆる“下放(挿隊)”である。69年1月、本書の作者史鉄生は陜西省の農村に向かった。彼、17歳の冬であった。その村で見たものは…。-文革期の青春の“光と影”と今を生きる自分の思考と感性を過去への巡礼として総括した記念碑的作品の邦訳ついになる。
リラの花散る頃リラの花散る頃
ヨーロッパを舞台にした小説から、寓意小説、抗日戦争時の小説まで。他の近代中国の作家と作風を異にする巴金の純粋なヒューマニズムに裏付けられた作品を収録する。近代中国文学の再発見をうながす恰好の短篇集。
北京の想い出北京の想い出
半世紀前の北京。中国に生まれ育った西洋人である著者が、〈家〉のなかに視点を据え、一中国人女性の生き様を描く。彼女の冷静で愛情に満ちた視線は、急激な時流の底に息づく中国の伝統と心性の連続性をかいま見させてくれる。
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