小説むすび | 著者 : 山田宗樹

著者 : 山田宗樹

存在しない時間の中で存在しない時間の中で

『嫌われ松子の一生』『百年法』の著者が、生きることの根源的な意味を問う“いま読むべき物語”の誕生。 「この世界は何ものかが創ったものだ」と証明されてしまったら、あなたはどうしますか? 「とんでもない作品に出会ってしまって震えている」「なんて怖い小説だ」「驚愕。なにこの設定……」など、発売前から話題沸騰!! 「<神>からの問いに、人類はどう答えるか? 『三体』に正面から挑む、究極の宇宙論ミステリー」 ーー大森望(書評家) ■あらすじ 世界各国から百名以上の研究者や大学院生が集まり、宇宙の始まりや仕組みなどの疑問に答えるべく日夜研究に取り組んでいる天文数物研究機関。 ある日、若手研究者たちが主宰するセミナーに謎の青年が現れ、ホワイトボード23枚に及ぶ数式を書き残して姿を消した。 誰も見たこともないその数式には、人類の宇宙観を一変させかねない秘密が隠されていた。 つまりその数式は、この宇宙、そして世界の設計図を描いた<何ものか>が存在する可能性を示唆していたのだ。 悪戯のように思えるこの不可思議な出来事は、日本だけなく世界中23もの研究機関で発生していた。 にわかに<神の存在>に沸き立つ世界。ほどなく人類は、<神の存在>にアクセスしようと試みる。 そして、その日から現実は大きく変わることになるーー。

SIGNAL シグナルSIGNAL シグナル

出版社

KADOKAWA

発売日

2020年10月1日 発売

それは破滅への予兆か、人類への福音かーー。 電波天文台が奇妙な信号を捉えた。 調査の結果、三百万光年離れたM33さんかく座銀河からの人工的電波だとわかり、人類史上初めて地球外知的生命が確認されることとなった。 中学二年の芦川翔は、この人類史上最大の発見に大興奮するが、周囲の友人は冷めていた。 誰かと感動を分かち合いたい芦川は、高等部の先輩で天文学者を母に持つ男子生徒・朱鷺丘昴の存在を知る。 先輩なら、当然この大発見の意味も僕以上に理解しているはずだと確信し、朱鷺丘先輩に話しかけようと試みるが、先輩は極端に無口で滅多に人と交わらない変人だった……。 一方、宇宙から謎の信号を直接感知する人々が現れる。呼び集められた彼らは、ある実験を試みる……。 十七年後、研究者となった朱鷺丘が、シグナルの解析に成功する。 電波を発するようになって百年余りの人類に向けて、宇宙の彼方からシグナルを送り続ける「彼ら」の目的とは?  「彼ら」は地球にやってくるのか? 果たして人類の運命はーー。 『百年法』『代体』の著者が放つ“アオハル”SF長篇! 第一部  第一章 CONTACT  第二章 TRY  第三章 THEY 第二部  第一章 VISION  第二章 REIMS  第三章 REUNION  第四章 DIRAC  第五章 SIGNAL  終章 FUTURE

代体代体

出版社

KADOKAWA

発売日

2016年5月26日 発売

『百年法』(第66回日本推理作家協会賞)から4年。新たに現代社会に問いかける衝撃の問題作にして、一気読み必至のエンターテインメント大作! 人工知能が実現しつつある現代に生きる全ての人に問うーー「あなたは、本当にあなたですか?」 近未来、日本。そこでは人びとの意識を取り出し、移転させる技術が発達。大病や大けがをした人間の意識を、一時的に「代体」と呼ばれる「器」に移し、日常生活に支障をきたさないようにすることがビジネスとなっていた。 大手代体メーカー、タカサキメディカルに勤める八田は、最新鋭の代体を医療機関に売り込む営業マン。今日も病院を営業のためにまわっていた。そんな中、自身が担当した患者(代体を使用中)が行方不明になり、無残な姿で発見される。残される大きな謎と汚れた「代体」。そこから警察、法務省、内務省、医療メーカー、研究者……そして患者や医師の利権や悪意が絡む、壮大な陰謀が動き出す。意識はどこに宿るのか、肉体は本当に自分のものなのか、そもそも意識とは何なのか……。科学と欲が倫理を凌駕する世界で、葛藤にまみれた男と女の壮大な戦いが始まる!

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