著者 : 山藍紫姫子
義父の陰謀に堕ち、絶海の孤島に送られた秋生。そこは表向きは更生施設と呼ばれていたが、実際は少年達を酷使し麻薬の原料を育てていた。高貴な美貌と邪悪なほど淫らな雰囲気を持つロシア系の美少年クリス、手負いの獣のような激しさを秘めた海人。性と血の饗宴が繰り広げられる、逃げ場のない島で出会った孤独な魂。切ないほどに互いを憎みそして愛する、絶望の日々の先にあるものは…。耽美の女王代表作、待望の文庫化。
流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったがー。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。
いかがわしい食用花で財を成した若き社長・宇治谷に引き取られた、高校生の若菜・ある夜彼は、濃密な花の香りの美少年・馨が義父に犯される、蠱惑的な光景を目にする…!「-僕を抱くのが怖いのか?」妖しく微笑む馨を愛してしまった若菜は、背徳に駆られながらも、誇り高い魔性に魅せられるまま欲情し、馨とまぐわう。しかし彼の特殊な「交配」には淫靡な陰謀があった…!!愛する馨を淫らな奈落から救いたいと強く願う若菜だったが!?濃厚耽美な愛欲世界、オール書き下ろし。
貴くも妖しい色香を持つ美貌の男娼・月弥。盗賊の二代目、犬神の早太郎としてかつて江戸を騒がせていたが、闇の司法官を務めている牙神尚照に正体を見破られてしまう。捕らわれ、犯されたあげくに、密偵となることを強要された月弥は、牙神によって火盗改方・中郷主膳の許に送り込まれる。月弥は中郷に抱かれるようになり、牙神への憎しみを募らせるがー。官能の美を描く、至極の愛の物語。
神父の服を身にまとう桜庭は、ルキヤと龍星の暗殺の仕事を管理している。そんな彼に、組織内のライバル・鷹司は執着していた。鷹司の淫らな恋の駆け引きを撥ね付けつつも、桜庭の心と身体は次第に蕩けていき…。そんなある日、桜庭は敵に誘拐されてしまう。そして…意識を取り戻した桜庭の前にいたのは欲望にギラついた男達だった。
能の名門藤代流の若き後継者・篠芙。彼は稚い頃から、観月の四長老にその身を捧げ、廃絶した藤代流を復興させるための贄となってきた。男たちに弄ばれ支配された篠芙の秘めた想いとはーー。禁断の愛の物語。
神父の服を身にまとう桜庭は、ルキヤと龍星の暗殺の仕事を管理している。桜庭は、女扱いして自分の唇を強引に奪おうとした鷹司を嫌っているが、彼は桜庭に執着して付きまとう。そんな折、新しい仕事の依頼に入ったが、少年達の失敗で、桜庭は鷹司に借りを作ってしまう。本部への口止めと引き換えに、何度も肉体を要求され淫らに散らされ、恋の手管に酔わされて…。
神父の服を身にまとう桜庭は、ルキヤと龍星の暗殺の仕事を管理している。桜庭は、女扱いして自分の唇を強引に奪おうとした鷹司を嫌っているが、彼は桜庭に執着して付きまとう。そんな折、新しい仕事の依頼に入ったが、少年達の失敗で、桜庭は鷹司に借りを作ってしまう。本部への口止めと引き換えに、何度も肉体を要求され淫らに散らされ、恋の手管に酔わされて…。
敗戦後、私ことメルローズ・ビシャスは、父の事業を助けて一族の再興を計ろうとしていた。そこへ、かつての敵軍将校であるクライシスから夏城への招待状が届けられた。断りきれずに向かった夏城で、私は、尊敬してやまなかった上官カート・フレグランス大佐と再会する。だが、美貌と英知で多くの崇拝者を得ていた大佐は、クライシスの夏城に囚われる性奴に身を堕とされていたのだ。悪魔的なクライシスは、誇り高い大佐を苦しめる手段として、かつての部下であった私に陵辱させようとしたー。世紀末の香り漂う耽美の世界。青年が知った禁断の城での遊戯とは…山藍紫姫子の最高傑作、書き下ろし2作を含め、待望の完全版刊行。
江戸で1、2を争う商人の娘・お澪は、ある日、謎の美剣士・沙門に命を救われた。沙門に恋した彼女は、彼の住む廃寺に押しかける。が、そこで沙門と怪僧・鉄が共有する、高貴で美しい“性奴隷”弁天の存在を知って、愕然とする。しかも弁天は、男だというのだ!どんなに夜乱れても、朝になると慎み深く蕾んでしまう弁天の花。沙門と鉄は、狂ったように弁天を犯してしまう。「沙門様!私を見て!」お澪は、恋敵・弁天を憎み、嫉妬した。そして弁天が家老の息子で、沙門とは敵同士だったこと。決闘で沙門に破れてから、沙門に飼われていることを調べあげるのだったが…。幻の時代エロス。完全復刻。
荒れ狂う愛の交歓の果て、仇・沙門とようやく心が繋がりかけた麗人・弁天。だが、沙門に横恋慕するお澪のせいで、罠におちる。お澪の父で、江戸の豪商・宗左衛門が弁天を捕えたのだ。そして弁天は「尻妾」として奥座敷に囲われることに…。でも弁天は沙門を忘れられない。宗左衛門に思うように弄ばれ、イクときにも「さ…沙門…っ!」と叫んでしまう。怒りのあまり宗左衛門は、つけすぎると気が狂うといわれる、禁断の媚薬「青媚」を遂に弁天に塗りこめるのだったが…!?江戸SM小説の頂点、ここに完結。
18世紀の西ヨーロッパ。14歳のミゲルは下級貴族の三男。貴族とは名ばかりで、生活は苦しく、ミゲルは人買いに買われていく。ミゲルを競りおとした海賊船の船長は、長い航海の間、雑用係と船員たちの欲望の捌け口となる美少年を捜していたのだ。航海に出る前夜、密告者によりオットー公爵の親衛隊が海賊たちを捕まえ、ミゲルは開放される。しかし、未来への希望を見いだしたのも束の間、ミゲルの、波乱万丈の物語がはじまる…。山藍紫姫子、名香智子コンビが放つドラマティック・ロマンス第3弾。
バージルシティで発生した連続猟奇殺人事件の犯人は何者なのか-?今度の事件は悪い予感がする。刑事スタンレーは言いようのない不安といらだちを募らせていた。その予感は的中した。スタンレーの恋人、ミランダ・ラコシが殺害されたのだ。この無差別殺人者はバージルシティ市警に挑戦している。スタンレーの怒りは頂点に達した-。山藍紫姫子&本仁戻のロマン・サスペンス。100ページ書き下ろし、第四弾。
バージルシティの刑事スタンレーは美貌の警視ロスフィールドと肉体関係にある。ロスフィールドにはジン・ミサオという愛人がいた。精神科医のジンは、死者の記憶を読むという特殊な能力に悩むロスフィールドを護る存在でもあるのだ。美しき男たちの危険な三角関係に進展はあるのか-?そして、市内で発生した連続猟奇殺人事件の犯人は何者なのか-。
的場は聖華学園にきたばかりの新任教師。ある日、知りあった教え子黒木玲の美貌に驚かされるが、彼と深くかかわればかかわるほど、ふつうに生きていればありえない淫乱な事件に巻き込まれていく…。教え子たちに犯される教師、義兄に義父に飼育され思うままに蹂躪される玲、そして政治家たちのイケナイ触手が玲の美肢に伸びる!小説イマージュクラブに長期連載され、大反響を呼んだアブナすぎる、今世紀最大の禁断書が遂に単行本化。お待たせしました。
バージルシティ市警察の不良刑事スタンレーは、上司であるロスフィールド警視の危うい魅力に捕らわれている。連続殺人事件の囮捜査に乗り出したロスフィールドは別人になりすまし、スタンレーは彼を護衛しながら犯人からの接触を待つのだが-『葛藤-アンビヴァレンツ-』。他に、ロスフィールドの恋人ジン・ミサオとスタンレーとの危険な交渉を描いた『双龍-ツインドラゴン-』、58枚の書き下ろし作品『秘密-ハイド-』を収録。
異界の扉を開けて今、聖と邪の闘いが始まる。禁断のジャパネスク・ファンタジー。明星千尋の前に目も覚めるような美貌の青年が現れてから、彼の日常は壊れた。異界に連れさられた明星は、そこで運命を決める選択を迫られる。