著者 : 岩崎正吾
異説本能寺信長殺すべし異説本能寺信長殺すべし
天正十年六月二日。なぜ智将明智光秀は信長殺害を決行したのか?背後に黒幕は存在したのか、したならばそれは誰なのか?そもそも「明智光秀」とは何者なのか?幾多の仮説を生んだ日本史上最大の謎の一つに本格推理の気鋭が挑む。新発見の事実により導き出された「誰も気づかなかった」真相とは?
探偵の夏あるいは悪魔の子守唄探偵の夏あるいは悪魔の子守唄
因習の村に伝わる奇妙な子守唄、その歌詞どおりの連続殺人劇が、通称八馬鹿村と呼ばれる山間の寒村に繰り広げられる。キチガイじゃが、とつぶやく老人、獄門寺や病院坂…横溝正史の作品を彷彿とさせる世界を舞台に、トリックの冴えをみせる「本歌取り」推理長編。ミステリ・ファンの絶賛を浴びた岩崎正吾の処女作であり、ここに「探偵の四季」4部作の幕が切って落とされる。
ハムレットの殺人一首ハムレットの殺人一首
紀貫之の歌が奇妙な連続殺人の始まりだった。一人はバネ仕掛けの巨大な罠で逆さ吊り。一人は空中から河原に落下。そして死体のそばには百人一首の札。土地開発の嵐で孤立した名門・山王家の人々に次次と届く百人一相の札は、殺人開始の合図だったのか。若くして隠棲した名ハムレット役者、未知雄の招きで村を訪れた舞台俳優、多岐の過酷な推理行が始まった。書下ろし新本格推理。
風よ、緑よ、故郷(ふるさと)よ風よ、緑よ、故郷(ふるさと)よ
都会では時間がめまぐるしく流れ万物が変化させられるのに、田園では今もなつかしいものがしっかりと生きていて影響を与えつづけています。風のささやきも緑のざわめきも、その他のすべてが意味のある言葉で人を動かすのです。この物語は、そんな悠然たる時間をかかえた村の出来事です。久しぶりに帰郷した探偵の前に古い殺人事件がよみがえり、山野を怪獣が疾走し、埋蔵金伝説の村が震撼します。
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