著者 : 川上宗薫
泣き濡つ(上)泣き濡つ(上)
次々と女たちを篭絡する男ー中里。東京では街行く女性に声をかけ、「熟れた肌」を貪り、新潟では美人芸者の「雪の肌」を堪能し、房総では女体の「海辺の味」を楽しむ。あるいは、地方から出てきた若い女性の「白い蕾」を摘み取り、福岡ではパトロンの目を盗んで「名器」の女性をいただき、さらには白人女性と夜の国際交流…。これほどオンナを愉しんでいる男も、なかなかいない。
泣き濡つ(下)泣き濡つ(下)
次々と女たちを寵絡する男ー中里。札幌で知り合った女と「獣の体位」で逢瀬を楽しみ、秋田美人の「淫らな部分」を味わう。「神戸の処女」に手ほどきをしたかと思えば、大阪の女性の「色っぽさ」に酔いしれる。さらには、パリ・ジェンヌの絶妙な舌技にとろけそうになり、バルセローナのコールガールと熱烈な愛欲劇を演ずる…。中里の「女性遍歴」は、どこまで続くのか。
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