著者 : 志村正雄
競売ナンバー49の叫び競売ナンバー49の叫び
「謎の巨匠」の「探偵小説」仕立ての、暗喩に満ちた迷宮世界。ある夏の日の午後、主人公エディパは、大富豪ピアス・インヴェラリティの遺言管理執行人に指名されたことを知る。偽造切手とは?郵便ラッパとは?立ち現われる反体制的なコミュニケーションの方法とその歴史。短編「殺すも生かすもウィーンでは」を併録。暗喩読解のための解注も増補した。
サバティカルサバティカル
ストーリーにも中絶がある。重なる迂回、いいまちがえに開きなおり、作者も予期せぬ突然の夭折。それでもわれらは物語の海を帆走し続ける、伝説の海のあの怪物とともに。楽しいしかけが盛りだくさん。巨匠バースのメタ・ロマンス。
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