著者 : 揖斐高
新日本古典文学大系(明治編)2 漢詩文集新日本古典文学大系(明治編)2 漢詩文集
明治維新以後も伝統的教養の表現形式であった漢詩文。新時代の啓蒙思想家・中村敬宇、磊落な気性の信夫恕軒、悲恋の詩を残して早世した中野逍遙、繊細華麗な詩風の森春濤、ジャーナリスト成島柳北の漢詩や散文を収録。
江戸の詩壇ジャーナリズム 「五山堂詩話」の世界江戸の詩壇ジャーナリズム 「五山堂詩話」の世界
ヨーロッパの新興ジャーナリズムと同時に、化政・天保年間の日本で漢詩の大流行を背景にジャーナリズムが開花した。ジャーナル誌『五山堂詩話』を通して身分を越えて躍動した文壇を描き出す。
遊人の抒情遊人の抒情
前半生の遊蕩、後半生の漂泊、望郷の念にかられながらの客死…。放浪詩人柏木如亭の生涯をあとづけつつ、その詩の魅力を語る評伝風評論。遊里吉原と女、旅で訪れた信濃・越後・西国・東海道の各地、身近な食物などを題材に、江戸時代後期の漢詩の日本化を体現しつつ、時代からは隔絶した生き方をした詩人を考察する。
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