著者 : 是枝裕和
海よりもまだ深く海よりもまだ深く
15年前に文学章を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見ようとしない良多に愛想を尽かし、出て行った元妻。父親に似ることを恐れる真面目な11歳の息子。そして、46歳の良多を未だ「大器晩成」と優しく見守る母親。そんな元家族が、ある台風の夜を共に過ごすことになり…。
歩いても歩いても歩いても歩いても
今日は15年前に亡くなった横山家の長男の命日。いい歳をして、現在失業中の次男・良多は、久々の帰郷に気が重い。家長としての威厳にこだわり続ける父、得意料理で皆をもてなすも、未だ息子の死を受け入れられない母、自由きままな姉とその一家。老いた両親の家に久し振りに笑い声が響くが、それぞれが家族には言えない小さな後悔を抱いていた。
海街diary海街diary
家を捨て出ていった父の葬式で三姉妹は腹違いの妹に出会う。おとな以上に気丈な異母妹ーすずに、長女の幸は声をかける。「一緒に暮らさない?」しっかり者の長女・幸。姉とぶつかることの多い次女・佳乃。マイペースな三女・千佳。不倫の子という負い目を抱えながらも姉たちと共に暮らす決意をした四女、すず。こうして、四姉妹での新しい生活が始まったのだが…。鎌倉を舞台に、人の強さ、弱さ、優しさを温かい視点で描いた、累計二八〇万部突破・マンガ大賞2013受賞の大人気コミックス『海街diary』を原作に、待望の実写映画化。映画版の完全ノベライズ本!
PREV1NEXT