著者 : 朝比奈秋
サンショウウオの四十九日サンショウウオの四十九日
同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのかーー三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。
私の盲端私の盲端
失われたA感覚を求めて。人工肛門によって生活が一変した女子大生の涼子。新たな穴と付き合いながら、飲食店でのバイトと大学生活を行き来するうち、同じ境遇の男との奇妙な穴の交流が始まっていくー。読者の内臓を刺激する、現役医師によるデビュー作。第7回林芙美子文学賞受賞作「塩の道」も同時収録。
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