著者 : 木内一裕
時は寛永、戦乱の世からわずか15年。 男たちが自らの生き様を貫けた最後の時代。 「日本三大仇討ち」の裏にあったのは ここでしか生きられなかった武士(もののふ)の矜持(プライド)。 生きるため、命はとうに棄てた男たち。 たったひとりの小姓の命から巻き起こる、 旗本8万騎vs.外様大名31万石vs.浪人(アウトロー)10万人の激突。 寛永7年。事の始まりは備前岡山藩で起きた殺人事件だった。主君の寵愛を受ける小姓を惨殺し、追われる身となった河合又五郎は江戸に逃れ、旗本・兼松又四郎に匿われる。 一方、江戸の長屋に暮らす浪人の市岡誠一郎。用心棒などで糊口を凌ぐ日々の中「腕の立つ剣客を探している」という呼びかけで、ある屋敷を訪れることになる。 河合又五郎、兼松又四郎、そして市岡誠一郎。 3人の武士がそれぞれの矜持が相まみえるとき、本当の「戦国」が終わる。 日本三代仇討ち「鍵屋ノ辻の決闘」の背景には、本物の侍がいた。 『藁の楯』『アウト&アウト』の著者が初めて挑む 「もうひとつ」の真実を描く「新・時代小説」
「私のいる場所が正義だなんて誰が言った」 5人の刑事の最低な1日の、最悪な選択。 「彼は法を破ってでも、君を救ってくれるのか?」 違法捜査 昇任試験 監察官室 追跡 6億3000万円 小心者 人質家族 逃走経路 管理官 埼玉県警武南警察署 警視庁捜査一課特殊犯捜査…… 正義と悪の狭間を行く5人の刑事の行き着く先は……!? 誰も見たことのない、衝撃の警察小説誕生!
きっかけは、謎の資産家からの依頼だった。 2億円の価値ある商品。 購入の条件はただ一つ。 最も危険な探偵を雇うこと。 小学三年生の娘と二人暮らしの私立探偵・矢能。久しぶりの仕事は「2億円の商品取引」の交渉人。 だが、なぜ彼が選ばれたのかは明かされなかった。 そして、取引現場で目的不明の殺人が起きる。 立て続けに起きる誘拐と殺人。 次々に現れる新たな依頼人と行方不明者。 シリーズ史上、最も難解な事件の幕が上がる。 元ヤクザの探偵×掟破りのミステリー 「なにが起こっているんです?」「俺にもわからん」 「矢能シリーズ」第5作!
自分以外、全員敵。 掟破りの裁判が始まる。 杉浦小麦、25歳。新人女性弁護士。 彼女にとっての初めての刑事裁判は、1日で公判が終わるような仲間内で起きた傷害事件。 被疑者との面会を終えて拘置所を出た小麦は、大勢のマスコミに囲まれてしまう。 「あなたは殺人犯のアリバイ作りに協力しているんですか!?」 ーーえっ! なに? どういうこと!? 彼女が引き受けた取るに足らない国選弁護の仕事は、やがて世間を震撼させる大事件へと変貌する。 敵は法律を知り尽くした悪党と、司法の穴。 それでも、私は、私の正義のために闘う。 捜査機関にはできなくて、弁護人にはできることは。
規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生! すべてを失った男に舞い込んだシンプルな「超難問」 「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」 1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。 冒険は、この依頼から始まった。 俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。 元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。 納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。 笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!
やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作! やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作!
矢能シリーズ『アウト&アウト』映画化決定!! シリーズ史上最悪の状況に追い込まれた探偵・矢能。ピンチと興奮の渦に巻き込まれ、歯を食いしばりながら一気読み必死。鬱憤を吹き飛ばす極上の木内エンターテインメントに乗り遅れるな!! 『アウト&アウト』映画化決定!! シリーズ史上最悪の状況に追い込まれた探偵・矢能。ピンチと興奮の渦に巻き込まれ、歯を食いしばりながら一気読み必死。極上の木内エンターテインメントに乗り遅れるな!!
人気ミステリー作家・成宮彰一郎の妻が行方不明になった。殺害現場とされた潰れたビデオ販売店には、大量の血痕と成宮の靴跡が。「遺体なき殺人」の容疑で逮捕・起訴された成宮の、邪悪なる「完全犯罪」プランとは? 天才悪役が、警察を、司法を、マスコミを翻弄する前代未聞の犯罪エンターテインメント小説! 『藁の楯』『アウト&アウト』を世に送った著者の最高傑作。 第一章 迷走 第二章 暴走 第三章 逆走 第四章 追走 解説 ハセベバクシンオー
「謎解きはどうでもいい、犯人は俺が決める」容疑者は全員、アリバイなし、動機ありのヤクザたち。日本最大の暴力団、菱口組系の組長が姿を消した。殺されているのは確実だが警察には届けられない。調査を依頼された元ヤクザの探偵・矢能。容疑者は動機充分のヤクザ達。内部犯行か抗争か。だが同じ頃、失踪に関わる一人の主婦も行方不明になっていることが発覚する。最も危険な探偵の、物騒な推理が始まる。 「謎解きはどうでもいい、犯人は俺が決める」 容疑者は全員、アリバイなし、動機ありのヤクザたち。 日本最大の暴力団、菱口組系の組長が姿を消した。殺されているのは確実だが警察には届けられない。調査を依頼された元ヤクザの探偵・矢能。容疑者は動機充分のヤクザ達。内部犯行か抗争か。だが同じ頃、失踪に関わる一人の主婦も行方不明になっていることが発覚する。最も危険な探偵の、物騒な推理が始まる。 第一章 失踪じゃない 第二章 調査とは言えない 第三章 追求しない 第四章 真相と違う
やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作! やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作! 第一章 恋する女 第二章 脅やかす女 第三章 惑う女 第四章 逃げない女
著名なミステリー作家、成宮彰一郎の妻、瑠璃子が行方不明となった。事件性が高いと見た三鷹警察署の新米刑事ノボルは、先輩刑事の佐藤とともに、捜査を開始。次々に容疑者候補が浮かぶが、その過程で警視庁本部の組対四課や捜査一課も事件に関与してくる。 「どうせなら死んじゃっててくんないかなぁ……」 不愉快な言動を繰り返す夫・成宮の真意はーー。 完全犯罪を「完全」に描いた、前代未聞の傑作ミステリー。
生きて、死ぬだけ。幕末アウトロー揃い踏み! 時は幕末。十六歳の捨吉は名刀・池田鬼神丸と自分の左眼を奪った「黒駒の勝蔵」を追って故郷を飛び出す。千に一つの島破りを成功させた伝説のやくざ「武居の吃安」と出会った彼は、やがて凄絶なる戦いの渦に巻き込まれてゆく。「森の石松」が次郎長の子分となる前の若き姿を描くアウトロー講談小説登場! 生きて、死ぬだけ。 幕末アウトロー揃い踏み! 時は幕末。十六歳の捨吉は名刀・池田鬼神丸と自分の左眼を奪った「黒駒の勝蔵」を追って故郷を飛び出す。千に一つの島破りを成功させた伝説のやくざ「武居の吃安」と出会った彼は、やがて凄絶なる戦いの渦に巻き込まれてゆく。「森の石松」が次郎長の子分となる前の若き姿を描くアウトロー講談小説登場! 黒駒の勝蔵、武居の吃安、法印大五郎、佑天仙之助…… 迷いなく純粋な十六歳の森の石松が出会った男たち。 講談<ライブ>×小説<エンタメ>の新ジャンル 序 第一章 秋葉山 第二章 身延道 第三章 三嶋宿 第四章 籠坂峠 第五章 黒駒村 結 〈参考文献〉 所感を述ぶ(永田秀次郎)
日本最大の暴力団・菱口組系三次団体の佐村組組長が突然、姿を消した。二次団体である燦宮会の理事長になることが決まった直後のことだった。抗争なのか、内部犯行なのか。燦宮会会長の二木は旧知の元ヤクザ・矢能政男に調査を依頼する。物証ゼロ。容疑者は“動機あり、アリバイなし”のヤクザたち。果たして探偵・矢能の「推理」の行き着く先はー!?『藁の楯』著者最新作は、痛快無比の悪漢探偵小説!史上最凶、犯人当てミステリー!
売られた喧嘩は必ず買う。度胸だけを頼りに己の信じた道を進むだけ。世間を敵に回しても、生き方だけは変えられぬ。馬鹿と呼びたきゃ呼ぶがいい。こんな糞みてえな世の中で、命を惜しんでまで生きていてえとは思わねえ。名刀・池田鬼神丸を巡り、男たちの生き方が激突する!デビュー作『藁の楯』映画化の著者が書き下ろす、七作目にして、痛快の極み。
仕事なし、彼女なし、借金あり。とにかくツイてない。律儀なことが唯一の取り柄。そんなノボルに持ちかけられたのは、絶対に失敗するはずのない完全誘拐計画。その報酬は一千万円。人生を立て直すためのたった一度の犯罪。そう誓って受けたこの仕事。だが彼は、身に覚えのない事件の殺人犯になっていた。(講談社文庫) 誘拐犯vs.殺人犯 誰も傷つけない捕まる恐れもない完璧な計画。あの死体が現れるまでは。 仕事なし、彼女なし、借金あり。とにかくツイてない。律儀なことが唯一の取り柄。そんなノボルに持ちかけられたのは、絶対に失敗するはずのない完全誘拐計画。その報酬は一千万円。人生を立て直すためのたった一度の犯罪。そう誓って受けたこの仕事。だが彼は、身に覚えのない事件の殺人犯になっていた。 圧倒的な速度、驚異的な面白さ! 映画『藁の楯』で話題になった、これが木内エンターテインメント!
「この男なら殺せる」-犯罪に心が麻痺した日本人に与えられた、公然と人を殺す「動機」。リストラ、倒産、年間自殺者三万人。追いつめられた人間が日本中に溢れている。喰えないヤクザ十万人。急増する外国人犯罪。凶悪化する少年犯罪。我が子を虐待死させる親たち。そして果てしなく続く警察官犯罪-全ての殺意が一人の男に向けられたとき、五人の警察官の孤独な戦いが始まった!心の暗部を揺さぶり、良心を持つことの意味を問う、警察小説の枠を超えた緊迫のエンターテインメント。