著者 : 木村紅美
雪子さんの足音雪子さんの足音
東京・高円寺の家賃5万円のアパート月光荘。「サロン」と名付けた居間を下宿人に開放して食事や小遣いまで世話を焼くひとり暮らしの大家・雪子さんと、大学3年生の薫と、同い年のOL小野田さん。微妙なバランスで3人の関係は続いていたが…。第158回芥川賞候補作!
Valentine StoriesValentine Stories
あげる人もあげない人も、もらう人ももらわない人も、チョコが好きな人もそうじゃない人も、なぜか気になる日。心がザワザワする日ー。本命チョコ、友チョコ、義務チョコなど、様々な関係性でやりとりされる“それ”は、ただ甘いのか、ほろ苦いのか…。2月14日をめぐるドラマを8粒詰め合わせた限定アソート、文庫オリジナルで。
夜の隅のアトリエ夜の隅のアトリエ
田辺真理子、三十歳過ぎ。やがてこの名前は消える。年末のある日、何者でもなく生きたいと望み、ひとり東京を離れ、雪深い街へと逃れる。理髪店の二階の六畳一間に仮住まいをし、ラブホテルの受付として働きながら日々を過ごす。あるきっかけから絵のモデルもつとめることに。この空虚な生は何を逃れ、また何をもとめてさまようのだろうか。
PREV1NEXT