小説むすび | 著者 : 村山汎子

著者 : 村山汎子

スター作家傑作選〜始まりのシンデレラ〜スター作家傑作選〜始まりのシンデレラ〜

年金暮らしの両親のため、少しでも家計の助けになればと、診療所の受付係として働き始めたマチルダ。雇主のドクター・ラヴェルは魅力的な男性だったが、彼女は思った。母にさえ不器量と言われる私では彼を惹きつけられない。だから、この想いは隠そう、と。案の定、ドクターは地味な受付係などまるで見えない様子で…(『片思いの日々』)。ローレンは自らの運転中に事故で愛娘を失って以来、心が塞ぎ、すれ違いから会社社長の夫ザックと別居。でも、まだ彼を愛していた。心から。本当の別れを考えては切なさに胸を締めつけられるローレンだったが、ある日、突然弁護士に呼ばれて事務所に赴くと、ザックと鉢合わせした。まさか、とうとう彼は離婚を決意したの…?(『星降る夜の奇跡』)。故郷を離れてシカゴで孤独に暮らすクリスティのもとに、匿名で薔薇の花束とメッセージが届いた。ストーカーの影におびえていた彼女は警察に通報するが、駆けつけた刑事の姿を見て、思わず目を疑った。なんとそこには、かつて彼女が初めて恋し、破れた相手スコットが、すっかりたくましい大人の男性となって立っていたのだ!(『危険な薔薇』)。新たな人生をつかむシンデレラたちの感動ロマンス!

スター作家傑作選〜白雪に願いを〜スター作家傑作選〜白雪に願いを〜

母のいない幼い双子の兄弟は、サンタクロースにママをお願いしようと決めた。そんな彼らは音楽教師のネルこそが“その人”ではと期待する。ネルも、無口で不愛想だが魅力的な、双子の父のマックに惹かれ、会うたびに想いを募らせるが、彼はにべもなく告げた。「女性の相手をしている暇も、なにかを始める気もさらさらない」(『サンタがママを連れてきた』)。妊娠を告げたとたんに捨てられたメグは、独りで息子を育ててきた。最近、イタリアから来た医師ディノが誘いをかけてくるが、プレイボーイは信用できなかった。もう傷つきたくない。何より、彼になついている息子を傷つけたくない。だがそんなメグの思いをよそに、息子はディノを父親代わりに授業参観へ呼びたいと言いだし…(『雪原で誓いのキスを』)。裏通りのカフェで働くケイトは、荒っぽい客にからまれたところを、上等なスーツを着た男性客に助けられた。その夜、彼女は新聞で、彼が有名な投資会社の社長アーロンだと知る。別の日、姉が倒れて取り乱したケイトを、自家用機でロンドンまで送り届けてくれたのも彼だった。こんなすてきな人が、なぜ私に親切にしてくれるの?(『冬のシンデレラ』)。真冬に心温まる、感動のシンデレラ・ストーリー!

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