著者 : 東野さやか
アイアン・ハウス(下)アイアン・ハウス(下)
マイケルは作家として成功を収めたジュリアンとの再会を果たす。だが、弟は深く心を病んでいた。孤児院アイアン・ハウスでの忌まわしい記憶にいまだ取り憑かれているのか。しかも、ギャングの魔の手が迫るなか、弟を養子にした上院議員の邸宅の敷地で無残な死体が見つかる。それは孤児院でジュリアンを虐めていた連中の一人の成れの果てだった。まさか、弟が犯人なのか…。交錯する謎が新たな謎を呼ぶ!著者の新境地。
シティ・オブ・タイニー・ライツシティ・オブ・タイニー・ライツ
不肖わたくしめは、ロンドンの裏街で探偵を営むパキスタン系イギリス人トミー・アクタル。人生において知るべきことはクリケットから学び、ワイルド・ターキーと煙草がなくては手先が震えるアフガニスタン帰りの元聖戦士ってとこだ。そんなわたしの薄汚いオフィスに、ゼリーみたいなおっぱいの黒人娼婦がノックもなしに訪ねてきた。その名はメロディ・チェイス。行方不明の娼婦仲間を探してほしいという。下心からなんかじゃなく調査をはじめた優秀な(よく言うよ)わたしだが、事態はやがて下院議員殺害事件、さらにはロンドンを襲う自爆テロ騒ぎに発展してくって、マジかよ、こりゃ。ロンドンを襲った自爆テロ。ほんとうの犯人は誰なのか?ウィットブレット賞を射止めた英国の新鋭が紡ぎあげる、探偵小説のニュー・ボイス。