小説むすび | 著者 : 松尾当子

著者 : 松尾当子

孤高の富豪と花摘み娘孤高の富豪と花摘み娘

夢の一夜を過ごした2カ月後、彼女は泣いた。 彼の正体と双子の妊娠が判明したことで。 ロザンナは、両親が内装を手がけたビルの開業記念パーティで、 ブロンズ色の肌の警備員らしきスーツ姿の男性と恋におちた。 黒いブラウスとスカート姿のせいで給仕係と勘違いされても、 構わなかった。いつも体のラインを隠す服を両親に着せられ、 恋に臆病な彼女だったが、彼に純潔を捧げて幸せだった。 夜闇が背骨の曲がる病も手術痕も隠してくれたから……。 そして互いに名も知らぬまま別れた2カ月後の、偶然の再会ーー 彼こそあのビルのオーナー、実業家のレオ・キャッスルだった! 衝撃のあまり倒れたロザンナは、彼の手で病院に運ばれた。 「ご懐妊、おめでとうございます。しかも双子です」 医師の診断に呆然とする彼女に、結婚を申し込むレオ。愛のない結婚でも、彼と一緒になりたいーー私の背中の醜い傷にキスしてくれた人だから。それでも本当の愛がほしいロザンナはためらい……。

ひとりぼっちの妖精の初恋ひとりぼっちの妖精の初恋

もう“妖精”とは呼ばないで。 わたしは、あなたの虜になった生身の女。 7歳の少女の住み込み家庭教師になってほしいーー ジェンナのもとに、イタリアの若き富豪から依頼が舞いこんだ。 実業家のエヴァンドロ・ロッチェフォルテは離婚したばかりで、 激務から娘と一緒に暮らした経験はほとんどないという。 はじめは傲慢なエヴァンドロに怖れを感じたジェンナだったが、 “君は森の妖精のようだ”と思いがけないことを言われて戸惑う。 娘を慈しむ彼に惹かれ、ジェンナはある夜ついにすべてを捧げる。 エヴァンドロが親権を持ち続けるための元妻との契約により、 金輪際、妻はおろか恋人も持つ気がないことを知りながら。 人気作家ジュリア・ジェイムズの新作は、最高にドラマティックで切ない傑作ロマンス。エヴァンドロは娘の親権を勝ち取るために、女性とのつき合いを断つ契約を元妻と交わしていました。彼と娘のためなら日陰の身で構わないーージェンナの健気さが涙を誘います。

イタリア富豪と薄幸の妻イタリア富豪と薄幸の妻

いつかきっと夫に愛される日が来る。 妻は未来を信じて純潔を捧げた。 急死した親友の赤ん坊を引き取って育てることになったベスは、 無給休暇を取らざるをえなくなり、家計は火の車になっていた。 そこへ、思いがけず上流階級の舞踏会を手伝う仕事が舞いこむ。 だがそれは、赤ん坊の伯父にあたるイタリア富豪アレッシオが 仕組んだ罠だった。ベスに近づいて誘惑し、花嫁と後継ぎを 同時に手に入れようというのだ。抗い怯えるベスに彼が言った。 「血縁のないきみが子供と暮らすには、僕と結婚するしかない」 愛のある結婚が夢だった。でもこの子を手放したら後悔するわ。 ベスは決めた──美しくも非情な悪魔の花嫁になることを。 いきいきとした感情豊かなヒロインを描いて人気のミシェル・スマート。今作では、親友の赤ちゃんを守るため、名門一族の御曹司と結婚することになったヒロインの切ない心のうちを丁寧に紡ぎだしています。作家の新たな魅力が堪能できる意欲作です!

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