著者 : 松波太郎
LIFELIFE
猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだったー。第150回芥川賞候補作。
よもぎ学園高等学校蹴球部よもぎ学園高等学校蹴球部
走って、止めて、蹴る。頭が考えるとおりに足が動かなくても、それがサッカーや。グラウンドに転げる身体、飛びちる汗。女監督が作中でサッカー論を展開し意表をつく芥川賞候補作ほか、文學界新人賞を受賞した「廃車」を併録。
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