著者 : 松谷健二
1944年、日本軍は占領地アッツ島で飛行場の建設を開始した。この地から爆撃機を飛び立たせ、米本土を攻撃しようというのだ。だが飛行ルートにあたるアラスカ上空は天候不順で、出撃には多大な危険が伴っていた。かくて日高大尉以下11名の精鋭はアラスカ山中に潜入、気象情報を送り始める。が、これを米軍が察知、アラスカを知り尽くした男たち14名を送り出した!苛酷な大自然を舞台にしたサバイバル戦を描く冒険小説の名作。
名前は不明ながら「ナウムブルクの巨匠」としてドイツ美術史にその存在を残す石工と彼が刻んだ“永遠”-ロマネスク芸術の傑作として今なお大聖堂に立つ美しき石像ウータをめぐる豊饒な物語。
幽閉されていたモリタトールの智者シェコヌが救出された。かれの言によれば、タケル艦隊5000隻が封鎖するレイケオ星系の一惑星がタケル人の侵攻計画の要であるらしい。だが厳重に封鎖されたその惑星への侵入は、スペース=ジェットをもってしても不可能だ…かくして、ハール・デフィン率いるサンダーボルト・チームに白羽の矢が立った。だが首尾よく侵入を果たしたかれらが耳にしたのはなんと、ガンヨ再臨の噂だった。
燃える惑星モラケシュを軽巡CMP=1でからくも脱出したローダンだったが、六千のモリタトール難民を抱えた艦は身動きもままならない。背後にタケル艦隊が迫る四面楚歌の状況で、彼らのいつ終わるともしれぬ逃避行がはじまった。一方「マルコ・ポーロ」で別行動をとっていたアトランも、ローダンからの連絡が絶えたのを不審に思い、ピュソマ星系に引き返す。だが旗艦を待ちうけていたのは、タケル艦隊の猛砲火だった。
モリタトールーすなわちグルエルフィン銀河の語り部をもって任ずる種族。そのひとり、カラバシュが『マルコ・ポーロ』へコンタクトを求めてきた。ローダンは申し出に応じ、相手の本拠惑星モラケシュへ向かう。驚いたことにモラケシュはカピン20万年の膨大な歴史を記録・保存する“文書庫惑星”であり、銀河に君臨するタケル人の干渉も受けつけぬほどの聖域だった。しかし、そこにも密かな陰謀のしのびよる気配が…。
ローダン一行は異銀河の掠奪種族オルコノルから惑星シャカモナに関する情報を得た。そこには猛獣同士を闘わせる闘技場があり、タケル族要人が多数集まるという。そこでローダンはカピンの動静を探るため、タケル要人の誘拐を計画した。ロード・ツヴィーブスとタクヴォリアンを猛獣に仕立て、自らシャカモナに乗りこもうというのだ。闘技場惑星にむかう宇宙船を拿捕したテラナーたちはただちに潜入作戦を開始するが…。
故郷銀河から3200万光年離れた島宇宙M-87で、宇宙航行種族を求めてさまようローダンたちは、微弱なハイパー・インパルスをキャッチした。発信源をたどった《クレスト4》は、巨大赤色恒星の周回軌道上で驚くべきものを発見した。発信源は、三百隻ずつの転子状宇宙船がでたらめに接合された統計三千隻の大宇宙船団だったのだ。ローダンは発信者とコンタクトをとるため、コマンド隊員とともに転子状船に乗りこむが…。
恒星転送機の爆発により生じたエネルギー嵐の猛威から逃れようと、《クレスト3》はリニア飛行でアンドロメダ星雲の中心部から退避していた。その途上、島の王たちに仕えて恒星転送機を造る驚異の種族、恒星エンジニアの宇宙船が発見された。彼らを味方につけようと考えたパラスプリンターのウールヴァ兄弟とグッキーは、ただちにその宇宙船に突入したが…?
ヴェガ星系ピゲルの地下ステーションで、レッドホース少佐らテラナー6人は、レーザー蛇の群れに追いつめられていた。ほかに逃げ道のなかった6人は、どこに通じているかもわからぬ転送機に跳びこんだ。ジャンプを終えた6人の前には、銃を手にしたテフローダー10人が待っていた。しかもテラナーたちの背後には、同時に転送されたレーザー蛇が迫っていたのだ!