著者 : 柴田礼子
日陰の乙女の身代わり婚日陰の乙女の身代わり婚
悲しい出生の秘密を知ったから、 愛のない結婚に甘んじるしかなかった。 クレシダは12歳のとき、母の衣装部屋の奥に、 手紙と写真入りの小箱を見つけ、王の実の娘ではないと知った。 以来、華やかな姉たちの陰で勉学に励み、ひっそり生きてきた。 そんなある日、留学中のクレシダに縁談が舞い込む。 ずっと自分を無視していた王の頼みにクレシダは喜んだが、 相手のシーク・ハリルは、経済援助を盾に結婚を迫る冷血漢だ。 宿命を受け入れた彼女にしかし、想定外の出会いが訪れる。 帰国前夜に知り合った、物憂げな黒い瞳のセクシーな男性ーー ひと目で心奪われた彼こそ、誰あろうハリルだった! 恋した相手が名目だけの夫になると知らず、奪われたキスに応えたヒロイン。それが仇となり、無垢な花嫁は冷酷と悪名高い花婿に純潔を疑われることに。そして愛など与えぬとばかりに、結婚初夜、冷たく突き放されるのでした。『白馬の騎士と禁断の花』関連作。
百万ポンドの偽の花嫁百万ポンドの偽の花嫁
結婚式の直前、アテナは衝撃的な光景を目にした。じきに夫となる相手が、よりによって男性とベッドにいたのだ。両親が喜ぶ顔を見たいがために受けた縁談だったけれど、やっぱり私が間違っていたんだわ…。耐えきれずに逃げだしたアテナは偶然、意外な男性にでくわす。姉の結婚式で花婿付添人をしていた、ルカ・デ・ロッシー巨万の富と数多の美女に愛されているイタリア人億万長者だ。彼はアテナを匿ってくれたが、翌朝、驚くべき提案を切りだす。「百万ポンドと引き替えに、1年間僕の妻にならないか?」
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