小説むすび | 著者 : 柴田礼子

著者 : 柴田礼子

生け贄の花嫁生け贄の花嫁

“野獣”との床入りの3日間さえ乗り切れば、 晴れて自由の身になれるーー! ゾーイは叔父に奴隷のようにこき使われて暮らしている。 両親の死後、叔父に引き取られて財産を奪われたあとは、 冷酷な仕打ちに耐えかねて逃亡するたび連れ戻され、自由などない。 いつか故郷に帰って医療を学びたい。その夢だけが支えのゾーイに、 野獣と呼ばれる裕福なシーク・ナディールとの結婚話が持ち上がった。 ナディールは最初の花嫁を気に入らず、床入りのあと突き返したという。 叔父は支度金に目が眩んだのだろう。だがゾーイに断れるはずもない。 こうなった以上、婚礼の隙をついて国外脱出する以外、道はない。 迎えた結婚式当日、ナディールに初めて対面したゾーイは息をのんだ。 黒い瞳に黒髪の彼にみなぎる圧倒的なオーラ。この人が“野獣”……? 叔父によって売られた不遇なヒロインの前に現れたのは、野獣とはとても思えないセクシーな花婿! 三日三晩続く婚礼の儀式の間、なんとか彼に心奪われまいと自身を戒めますがーー。鮮烈な印象を残す作風で話題をさらったスザンナ・カーの伝説的デビュー作!

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