著者 : 栗栖継
プラハ冗談党レポートプラハ冗談党レポート
くたばれ、帝国! 時は1911年、ボヘミア王国プラハで、帝国議会選挙に新党が登場した。その名も「法の枠内における穏健なる進歩の党」。反戦ユーモア小説『兵士シュヴェイクの冒険』で世界的に知られるハシェクが、自ら立候補し、大活躍する珍無類のドキュメント。政党選挙の茶番を笑い倒す紙の爆弾。M・ヴァーシャの挿絵入り。本邦初訳のみならず世界初の完訳。
山椒魚戦争山椒魚戦争
赤道直下の島の入江には黒々とした不思議な生物が棲んでいた。現地では山椒魚に似た姿から、魔物と怖れられていたかれらだったが、じつは高い知能をそなえていたのだ。自然の中で生きる無垢な山椒魚が現代文明と出会ったとき、その内面に生じた重大な変化とは?チェコが生んだ偉大な文学者カレル・チャペックが、人間社会と山椒魚の出会いを通じて人類の本質的な愚かさを鋭く描き、現代SFの礎となった名作。改訳決定版。
遅れたレポ-ト遅れたレポ-ト
チェコスロヴァキアにおけるスターリン時代の人権侵害を事実にもとづいて告発したこの短篇集が1963年に刊行されると、全世界に重い衝撃をもたらし、作者は亡命生活を余儀なくされた。激動する現在の東欧問題を理解するために、まず再読されるべき名著。
山椒魚戦争山椒魚戦争
赤道直下のタナ・マサ島の「魔の入江」には二本足で子供のような手をもった真黒な怪物がたくさん棲んでいた。無気味な姿に似ずおとなしい性質で、やがて人間の指図のままにさまざまな労働を肩替りしはじめるが…。この作品を通じてチャペックは人類の愚行を鋭くつき、科学技術の発達が人類に何をもたらすか、と問いかける。現代SFの古典的傑作。
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